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「考えないようにしよう」なんてできない
こんにちは、心理士のなべたです。
「嫌なことは忘れたい」
そう考えるのはよくあることですが、なかなか思うようにはいきませんね。
それはぼくたちの心がまるでおしゃべり好きな人のように、次から次へと考えを表現するからです。
この記事では、頭に浮かぶさまざまな考えや感情とどう向き合っていけばいいのかについて紹介します。
参考にした書籍はこちらです。
考えないようにすることはできない
では、ちょっと試してみましょう。
課題は「シロクマのことを考えない」です。
氷山の上に立っているどっしりとしたシルエットとか、白くてフワフワした毛、丸くてかわいい目のことなんて絶対に考えないでくださいね。
…考えてしまいましたよね。
きっと、あなたの心はご丁寧に画像まで添えてくれたのではないでしょうか。
考えないようにしよう、感じないようにしようという闘いはムダに終わることが多いのです。
ムダであるだけではありません。
不快な思考や感情を追い出すことに一生懸命になることが害になることも少なくないのです。
抑え込むとしっぺ返しがくる
「不快な気持ちから逃げよう、フタをして見ないようにしよう」と考えたとき、とりがちな行動があります。
逃げる、やめる
嫌な気分になりそうな場所や人、場面から逃れたくなることがありますよね。
仕事を辞めたり、学校を休んだり、友達との約束をキャンセルしたり。それが悪いとは言いません。
しかし、そのせいで、あなたが目指すもの、望むものが手に入らなくなることもあります。
友だちと会うのをやめてしまうことで、孤独な気持ちや不安を抱くかもしれません。
それがあなたの人生の豊かさを見失わせてしまうこともあるのです。
別のものに依存する
例えば、お酒、甘いお菓子、買い物、薬、ゲーム…。
どれもその瞬間は辛さや苦しさを忘れさせてくれるかもしれません。
でも残念ながら大きな代償が支払われることもあります。
健康、仕事、人間関係、そして、自分を好きでいる気持ちを失われてしまうかもしれません。
差し出されたものはそのまま受け取る
感じる感情や頭に浮かんでくる考えは、すべて受け取ってみましょう。
確かにイラっとします。悲しくなります。
辛い気持ちにもなるでしょう。
でもそれはあくまでもごく自然な不快感です。
そのときは辛くても、時が経てば感情は自然と薄れていきます。
「なんでこんなことになったんだ?」「誰が悪いんだ?」と問題の原因や背景を洗い出すこともしません。
考えれば考えるほど迷宮に迷い込んでしまうからです。
考えが新しい考えを呼び、ぐるぐると考え込むことで、本来大したことではなかった不快感が、頭の中で勝手に大きくなってしまうこともあります。
差し出されたものは、そのまま受け取りましょう。
押さえつけたり、隠したり、逃げたりせず、ただそこに置いておく。
それで十分なのです。
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