私の悩みは私の心がつくっていた
こんにちは、心理士のなべたです。
「気づけば同じことを考えていた」
このような体験はありませんか?
心の声によって楽しい時間が台無しになってしまうことがあります。
僕たちをしばるのは僕たち自身が生み出した言葉なのです。
この記事では、考えたくないことが頭のなかに浮かんでしまう仕組みについて紹介したいと思います。
参考にした書籍はこちらです。
問題を頭のなかでこねくり回す
人生に不安や悩みはつきものです。
たまに過去の失敗が突然頭に浮かび、「自分はダメなんだ」と落ち込むことはないでしょうか。
また、未来について考え過ぎてしまい、まだ起こるかどうかわからないことを心配してしまうこともよくあります。
例えば、「自分はちゃんと就職できるだろうか」とか、「恋人が浮気をしてしまうのではないか」というようなことです。
さらに、いま、目の前にいない人への怒りを感じることも。
過去に傷つけられた言葉を思い出し、怒りが湧き、誰も聞いていないのに言い訳や反論を頭のなかで言い続けてしまうかもしれません。
不安や悲しみ、精神的な苦痛が訪れたとき、僕たちは考えます。
どうすれば解決するのか、どうすれば苦痛を取り除くことができるのか。
考えて、さらに考えて、自分を責めて、もっと考えて、そのぶん傷ついているのではないでしょうか。
あなたを責めているのは誰?
でもちょっと待ってください。
あなたを責めているのは誰なのでしょうか?
あなたの頭のなかに浮かぶ言葉を発しているのは誰ですか?
「3年前の上司が言ったことだ」という場合もありますよね。
でも、その上司が言ったのは3年前。
今、直接あなたに向かって言っているわけではありません。
今、心の中でその言葉を再生しているのは、実は、あなた自身なのです。
「老後の資金が足りない」という不安を煽っているのは誰でしょうか。
政府の発表やニュースかもしれませんね。
でも、直接あなたに話しかけているわけではない。
その不安を耳元でささやいているのは、あなた自身なのです。
ささやき続ける「マインドさん」
しかし、これはあなただけが経験していることではないのです。
僕も含め、誰もが経験していることなんです。
僕たちは皆、心の中に苦痛や不安、コンプレックスを抱えて生きています。
でも、よく考えてみれば、その悩みを生み出し、耳元でささやき続けているのは、僕たち自身の心、つまり僕たちの思考なのです。
僕たちが生み出す言葉なのです。
ここでは、これを「マインドさん」と呼びたいと思います。
ホワイトマインドさん
「マインドさん」はとてもおしゃべり好きです。
例えば、仕事中に「あのコンビニで新しく出たスイーツ、売り切れちゃうかもよ」と教えてくれたり、目の前を歩く人を見て「すごくお洒落だね」と感想を言ったりします。
このくらいのお喋りならば、全く問題ないのです。
ブラックマインドさん
しかし、「マインドさん」はときに、不安や迷いをもたらす言葉をささやくことがあります。
「それ、本当に大丈夫なの?」「私には絶対できない、きっと失敗する」「私って本当にダメだよね」といった感じです。
このような「マインドさん」は突然現れて、同じ言葉を何度も何度も繰り返します。
そして、私たちの心の中にさまざまな思い込みを植え付けるのです。
まとめ
望まない「マインドさん」に心を釣られ続けると、自分の大切な時間が台無しになってしまいます。
大事なことは、釣りあげられているフックを外して、地面に降りることです。
そして自分が向かいたい方向へと歩き出すことなのです。
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