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永遠だなんて、嘘だと言ってくれ 映画「エレファント・マン」★3,5
初見。なんとなく、やっと観れた感。
1980年 英米 124分
監督 デヴィッド・リンチ
思ったより普通だったかな。所々、リンチ風味を感じたけれど。初期の方の作品だからこれぐらいか。物語は至極真っ当な展開。普通に良い映画笑 特に、想像を超えるような凄味はなかった。ラストは、意味深げで少しそそられた。
決して…
決して死ぬことはない
川は流れ
風は吹く
雲は流れ 心臓は鼓動を打つ
全ては永遠に続く
昔の作品ではあるけど、今でもなお、このような問題はなくなってはいない。たぶん状況は格段に改善されてきているように思われるが、本質的なところはどうだろうか?逆に偽善が増えてたり?
本作品の中の、医師トリーヴスや女優ケンドールの振る舞いも、ちょっと素直に見れず、利用してるように見えてしまう。ほんとの善だったかもしれないし、偽善かもしれない。だいたいその線引きは、あやふやで当人にしか分からない。いや、当人にも分からないかも。(トリーヴスは自問自答してたから、とりあえず善か)だからもうその辺はいいとして、メリックはその人のたちのおかげで、安全安心のまともな(それ以上の)生活ができたのだから、良いんだろう、Win-Winか。
悲劇のエレファント・マン。壮絶な人生なんだろう。夜は悪夢に襲われる。普通の人のように横になって眠りたい、というのも切ない。トリーヴスに招かれ、家で紅茶飲むところで、メリックが母親の写真を見せて、思いを語るシーンは、妻・アンも泣きだしたけど、こっちも胸打たれた。悲しい。
それにしても、あからさまに悪いあいつらは、外道。(セキュリティ甘すぎでは笑)とはいっても、実際こういう人間が存在してるのだから胸糞悪い。現代でもなくならない、差別・偏見・イジメ。でもよくよく考えると、偽善で利用してたら、もっとタチが悪いよーな気がしないでも。また、奇形児というのも、一体どうするのが正解なのか、一概には言えない問題だね。
最後、メリックは心穏やかに逝くことが出来たんだろう、と信じてる。でも「すべては永遠に続く」という言葉には、恐怖を覚える。
☆\(^^)/★
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