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📕5 事件の鍵は猫が握る!?

2020/5/20

こんにちは。

なべべです。


今回、読了した本は

東川篤哉著 完全犯罪に猫は何匹必要か?


読了日
2020/5/18


これはなべべの備忘録📕1📕2で書いた『密室の鍵貸します』の烏賊市シリーズ第3弾である。2人組の刑事×探偵達による本格推理小説。



📕あらすじ📕

10年前回転寿司『招き寿司』の社長である豪徳寺豊蔵氏の自宅のビニールハウスで迷宮入りした殺人事件があった。
それから、10年後、豪徳寺豊蔵が鵜飼探偵に行方不明になった愛猫の捜索を依頼する。
しかし、愛猫の捜索を依頼した豪徳寺豊蔵が数日後、自宅のビニールハウスで殺害された。その現場には巨大な招き猫が置かれていた。

この事件の鍵を握るのは猫!?時が経ったとはいえ、同じ場所で発生した2つの殺人事件は偶然か?必然か?



👤主な登場人物👤

>戸村流平:大学を中退し、鵜飼探偵の1番弟子となる。

>鵜飼杜夫:烏賊川市一の名探偵。車はルノー。家賃1年分滞納。

>砂川警部:烏賊川市警察署の敏腕警部。自称エース。

>志木刑事:砂川警部とコンビを組む刑事。自称ホープ。

>二宮朱美:鵜飼探偵事務所があるビルの管理人。鵜飼探偵の2番弟子or経理担当。車は黒のベンツ。

>豪徳寺豊蔵: 回転寿司『招き寿司』の社長。大の猫好き。いや、猫狂。



📝初めて知った知識📝

スパダ宮、スパダ宮の柱廊

1653年~1654年、フランチェスコ・ボッロミーニ(Francesco Borromini)設計。ベルナルディーノ・スパーダ枢機卿の為に作られた、アンドローネと言われる建物内を通過するアーチのある通路。
遠くに背丈程の像があるように見えるが、実際の像は90cmしかなく、8.82mの長さの廊下が37mもあるように錯覚する遠近法を使ったトリックアート。奥に行くほど廊下を高く、天井を低く、円柱は間隔を狭くしている。『遠近法のガッレリア』。


招き猫

→招き猫の発祥地は諸説ある。
主に3つを紹介したい。

1.浅草の今戸焼説
 武江年表嘉永5年の項には浅草花川戸に住んでいた老婆が貧しさゆえに愛猫を手放したが、夢枕にその猫が現れ、「自分の姿を人形にしたら福徳を授かる」と言ったので、その猫の姿の人形を今戸焼(今戸人形)の焼き物にして浅草神社(三社様)鳥居横で売ったところ、たちまち評判になったという。

2.一般に広く親しまれている愛知県の常滑説

3.豪徳寺説
江戸時代に彦根藩第二代藩主・井伊直孝が鷹狩りの帰りに豪徳寺の前を通りかかった。そのときこの寺の和尚の飼い猫が門前で手招きするような仕草をしていたため寺に立ち寄り休憩した。
 すると雷雨が降りはじめた。雨に降られずにすんだことを喜んだ直孝は、後日荒れていた豪徳寺を建て直すために多額の寄進をし、豪徳寺は盛り返したという。
 和尚はこの猫が死ぬと墓を建てて弔った。後世に境内に招猫堂が建てられ、猫が片手を挙げている姿をかたどった招福猫児(まねぎねこ)が作られるようになったという。

など、招き猫の発祥の地は諸説あり。
(この諸説ありで昔流行ったお笑い芸人エグスプロージョンを思い出した。みなさん覚えてますか?有名なのは「本能寺の変」。これ見て勉強してた記憶あります笑。久しぶりに見て、笑ってしまったのでURL貼っておきます。)

https://youtu.be/_b77mjDbips


時を戻そう。


中国語での猫の呼び方
→māo マオ

**エディプスコンプレックス **
→ 精神分析の用語。男子が母親に性愛感情をいだき,父親に嫉妬する無意識の葛藤感情。
女子の場合はエレクトラ・コンプレックスという。

猫は船の守り神
→ 船の守り神として乗せていれば航海の安全が約束されると信じられてきた。

三毛猫
→基本的にメスしかいない
オスの三毛猫の確率は1/3000~1/30000といわれている。
オスが生まれにくいのは遺伝子の染色体が原因。
「オスの三毛猫を船に乗せると福を呼び船が遭難しない」という古い言い伝えがあり、重宝されていた。


📕読み終えて📕

猫に関する雑学を多く知ることができるこの小説。上記の📝初めて知った知識📝にも書いてあるが、三毛猫の秘密や招き猫の知識など知らないことがたくさんあり、勉強になった。それと、死ぬまでにイタリアのローマにあるスパダ宮の柱廊には訪れたいと思う。

それにしても、この烏賊川シリーズは本当に面白い。クスクス笑ってしまうところばかり。新喜劇かよって思うくらいやりとりが面白すぎる😂
今回のトリックは先入観をうまく利用したトリックだった。先入観を持つことって当たり前だけど、そればかりを意識していたら、新しい視点で物事を考えられないなと感じた。


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