「ヤバい統計学」を読む1 ー統計学を使って世の中を良くしている人たちがいるー
「はじめに」
世の中には3つの嘘がある。嘘、真っ赤な嘘、そして統計だ。と言ったのはディズレーリ元イギリス首相だ。
しかし本書は統計を違う角度から眺めたい。肯定的な立場から。注目するのは物事が上手くいくとき、つまり数字が嘘をつかないときにどうなるか。
現代社会は数値の測定に固執しているが、誰も賢くなっていない。私たちはかつてないほど多くの情報を集めて、保存して、処理して、分析している。いったい何のために?知れば知るほど、自分が知らないということを知る。
統計で世の中を良くする人々がいる。その人たちをこの本では五つの章にわけて紹介する。彼ら彼女らは特別な成果を上げた人たちだが滅多に称賛されることはない。無視されがちなのは発明ではなく適用や改良や忍耐力だからだ。
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