「昭和史(上)」を読む9ー都市の発展と地方の名士ー【第一次世界大戦前後】

第一次世界大戦前後の都市と地方

工業の発展で成年男子の労働者が工業地帯に住み着くようになった。
・労働運動を発展させる条件になった。
・近代的な都市が形成され始めた。
私鉄網の整備で郊外へ
都市内には市内電車が走り、都市計画がなされる一方で、その外側へは無秩序に住宅街ができていく。
都市の外側は近代工業とサラリーマンや労働者の街に変貌しつつあった。

米価の上昇は、一時的に農家の経済を改善させた。
・米作技術の改良
・養蚕の普及による現金収入
・日雇い労働の機会増加
・地主と小作人の関係は続き経済的ブームの元でも地方名望家の支配力は健在だった。

名望家とは
・農村や地方都市に名望家社会層が存在した
・地主であり商売を営む
・地方の銀行や企業の重役で、密接な婚姻関係にある
・地方議会の議員である
・政党対立で名望家同士が対立することもあった
中央政党は地方の名望家に対して鉄道、道路、教育機関など国費で建設するという餌与えこれで政党組織化し勢力化を図った。これは政友会によって始められた。この頃には知事の任免すら党派的に行われ事実上内務官僚は政友会と憲政会に色分けされた。



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