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「趣味は読書です」と言いなさい

「趣味は読書です」 と言うようにしている。嘘ではないが、本当か?とも思う。一種の自己暗示のようなものかと思って、あえて言っている。 元職場の上司は、みな鬼のように本を読んでいた。 彼らの本棚は、どれも溢れんばかりの本が、というよりも、現に溢れていた。 そして、こともあろうに彼らはそれらを読んでいた。 研究書・新書・小説…そんなものは関係ない。 本は読むためのものだから、そりゃあ、そうなわけで、読まなければ単なるインテリアだ。 読んでなんぼ。そんなことはわかっている。 ただ

    • 見返らず美人

      序~フェチとは~「フェチ」 それは、特定の身体的部位あるいは服装や所持品などに異常な執着をみせることをいう。 知らんけど。そうしておこう。 私はこういったものを否定するつもりは一切ない。 ただ、それを平然と宣言する人間が跋扈する現状に憤慨しているのである。 よって、以下にそれら偽フェチの問題点を指摘し、フェチと呼べるであろう事例を紹介することとしたい。 まず、フェチに関しての先の定義のうち、「君の執着は本物だ」「あなたはまだ執着が足りない」などという判定は不可能であ

      • はたらく理由なんて問うのはナンセンス

        「みなさんは、どんな気持ちで市役所の職員になろうと思ったのですか?まさか、安定しているから、なんていう理由ではありませんよね?ははは」 以前、ある政令指定都市の辞令交付式で、市長が新入職員に対して挨拶をする場面がテレビで流れていた。そのとき、市長はこんなことをいった。 このニュースを見たときに最悪の職場だと思った。私がそんなふうに思った理由を考えてみると、それは、思いの選択が押し付けられているという点にあるように思う。 「税金もらって仕事しているんだから、市民のためにし

        • 「勉強しても金にならない」とは誰も教えてくれない2

          「勉強しても金にならない」とは誰も教えてくれない1 https://note.com/naateemaa/n/n0150d2983318 勉強の話をすると、いろんな反応がある。 まっさきに、こんな人間があらわれる。 「何の役に立つの」 大抵の場合、これは純粋な質問ではなく、遠回しの批判である。この質問に対する答えはすでに用意している。 次にあらわれるのは、こんな人間だ。 「みんなの役に立つよ」 この発言は、大きく2つの別の方向性から発せられたものと考えられる。1

        「趣味は読書です」と言いなさい

          「勉強しても金にならない」とは誰も教えてくれない1

          おそらく、私は「勉強」が好きだ。別に気が向けば、何の分野でもいい。 例えば、歴史書を読み、字書で漢字を調べ、それをデータ化して訳注をつけ、調べたことをリストにする。 その作業は、ガンダムのプラモデルを組み立てることとさほど変わらない。設計図と材料があるから、それを組み立てる。ただそれだけである。ガシャーンガシャーンと遊ぶためでもなく、かっこいいなあと眺めるためでもなく、プラモデルとは、ただ組み立てるためだけのものであった。完成したことに、1人達成感を得て、にやけていた。就

          「勉強しても金にならない」とは誰も教えてくれない1