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似ているけれど値段が違うものの正体|「くらべる値段」読書感想文

図書館でうろうろしていたら目に止まった本。

街を歩いても、ECサイトなどを見ていても、買うつもりならば安い商品に惹かれてしまいます。

こだわりのあるジャンル、たとえばコスメや財布は良いと感じたものを買うことにしていますが、たいていの場合は安く済ませたいと思っています。

けれど「くらべる値段」の表紙にあるように、5,000円と500,000円の盆栽をはじめ、世の中で高い値段がついているものの価値が分かりません。

価値を見出せるものに払いたい

本からは総じて、「価値は商品の値段相応である」とのメッセージが伝わってくるのですが、全てに対価を払えるわけではありません。

なので、しっかりと価値を見出せるものに払いたい。さらに言えば、「本当はAが欲しいけれど、Bの方が安いからBを買おう」とはしたくない。

♢♦︎♢

特に高校生のころはアルバイトをしていなかったので、安い服やコスメを買ってはあまり気に入らず、結局使わなくなることが多かったです。

大学生になりお金にも余裕が出て、以前使っていたものより良い財布やコスメ、アクセサリーを身にまといました。気に入ってお金を払った良いものは、大切に使おうと丁寧に扱いますし、長く使えるものが多いため、結果的に出費も抑えられています。

けれど、自分にとって重要ではない価値に対しては、執着しないです。たとえばノート。値が張るものには上質な紙が使われていることが多いですが、個人的にノートを使うときというのはメモを取るときなので、書き心地は重視しないです。それゆえ、安いもので十分。

エントリーモデルから上質なモデルへ

本の最後に「『エントリーモデル』という考えが生み出すもの」というコラムがありました。私は「一流ブランドのエントリーモデルから始めて、次第に上級モデルへ移行する」と解釈したのですが、たしかに、と感じました。

♢♦︎♢

直近で購入したエントリーモデル(?)は、Canonのコンデジです。そもそもコンデジなので「カメラ=一眼レフ」と考える方にとってはエントリーモデルですらないかも知れませんが、「カメラ=スマホカメラ以外の、カメラブランドが出しているもの全般」と捉えた前提でお話させてください。

それまで写真関連はすべてiPhoneで完結させてきたのですが、一年前の秋ごろにコンデジを購入しました。すると、驚くほど優秀な機能が備わっていて、カメラで撮った写真の良さに気づきました。いまだ一眼レフは買えませんが、一流のブランドが出している商品は、お手頃価格のエントリーモデルでも一流です。価値を知るにはちょうど良いと感じました。



数年前と比較して、色々な商品が出回っていて、何を選ぶべきか分からなくなるときがあります。「くらべる値段」は商品価値の裏側を教えてくれて、今後の参考になりそうな本でした。









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