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ちょい読み 2024/12/25

養老先生のさかさま人間学』 養老孟司 著 
(ミチコーポレーション 2021)

守衛さんに紹介する本、見つかる|naka


精神現象学』 ヘーゲル 著 ・ 長谷川宏 訳 (作品社 1998)

力なき美意識が知性を憎むのは、
自分にできないことを知性が要求するからだが、
死を避け、荒廃から身を清く保つ生命ではなく、
死に耐え、死のなかでおのれを維持する生命こそが精神の生命である。
精神は絶対の分裂に身を置くからこそ心理を獲得するのだ。
精神は否定的なものに目をそむけ、
肯定のかたまりとなることで力を発揮するのではない。
・・・・・・
精神が力を発揮するのは、
まさしく否定的なものを直視し、そのもとにとどまるからなのだ。
そこにとどまるなかから、
否定的なものを存在へと逆転させる魔力がうまれるのである。

帯裏


諸原理について』 [キリスト教古典叢書] 9 
 オリゲネス 著 ・ 小高 毅 訳 (創文社版 1978)

アウグスティヌスと並ぶ、古代キリスト教最大の思想家とみなされている
オリゲネスの代表作を体系的にまとめたもの。
キリスト教の根本協教義とギリシア哲学の紙概念を統合し、
神の神秘をさぐることに生涯を捧げたオリゲネスの
「善なる神」についての確信は、
今日に至るまでのキリスト教思想の根底をなし、
西洋思想の形成に及ぼした影響は計り知れない。

帯表