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ちょい読み 2024/12/18

『認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策
「何回も説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?
今井むつみ 著 (日経BP 2024)

ゆる言語ラジオという人気のある動画を見だしていて、
その言語オタクの水野さんが書いている本の監修をしているのが、
今井むつみ先生。この方の本も興味深いので1冊読み進めた。
ビジネス書系認知科学本なので、読みやすい。
赤鉛筆でラインを引いたのは下記太字箇所。

スティーブン・スローマン教授の『知ってるつもり 無知の科学』では、
様々な「認識の罠」が取り上げられています。
(・・・)
自分が持つ「神聖な価値観」によって(※政策を)決め、そしてその決定を正当化するために理由を後付けで持ってきていることが多いというのです。
(・・・)
神聖な価値観とは「どのように行動すべきかの価値観」であり、
「物事を過度に単純化するためのツール」であると指摘します。
(・・・)
「神聖な価値観」による物事の単純化を、
私たちは日常生活の中で、頻繁に、無自覚に行っています。

 第2章 P. 139 - 141

感情は、まさにこの神聖な価値観に匹敵するものなのです。
(・・・)
選択や意思決定の多くの場合、人は、最初に感情で、端的に言えば、
「好きか嫌いか」で物事を判断し、
その後、「論理的な理由」を後づけしているに過ぎない

 第3章 P. 192

しっかり理解することは私には難しいとしても、
1日、2日で読めてしまう本は、ちょっと歯ごたえが無い。

映画もなかなか分かりにくいものを選んだり、
本も難しいものを選んだりするのは、私の性分がケチで、
しばらく「それ」で遊べるものが欲しいのかもしれないなぁと思います。
でも、難しいから読まない、読めないなんて事になり、
めんどくさい性格が、自分にとって損になっているのかもしれません。

この本を読んで、
『認知バイアス事典』や『忘却の効用』なんかの本が読みたいなぁと
思いました。

おしまい