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スクラッチ・チャレンジははかない夢か
もう10年以上前に、定年退職した後、講師として独立開業し、かなり活躍されている先輩がいます。
もう70歳は十分超えているはずですが、元気に活躍されているご様子です。
その方は、職場現役時代からも講師業をしていましたが、謎めいた人で、「人の人相が読める」などと言われていました。
人の人相や心が読めることは確かなようで、その人の逸話を話す人が、「○○講師は、不思議な人で、飲み会で、話していたら、目の前で、2週連続で、宝くじが各週10万円、当たっていたのにはびっくりした。」などという話を聞きました。
どうもオチがあるようで、その方は、毎週、10万円くらいの宝くじを購入していたのだとか。とはいえ、そのオチですら、とんでもない方だと容易に想像される話です。
私は、宝くじをちょびっとたしなむ習慣があります。週末、宝くじ売り場を通り過ぎると、スクラッチくじをポチッと200円だけ購入します。
せいぜい1等200万円とか狙いの少額のギャンブルです。
私は、その場で当たりを確認し、時々、末等の200円が当たることがあるのですが、そのお金でさらに購入することはしません。
宝くじは、買えば買うほど、「大数の法則」にもとづき、「平均値に収斂」していくことを、数学的には理解していますので、その日は、まぁまぁの運勢だったんだろうで、済ますことにしています。
まぁ、数学的には、私が購入するようなスクラッチくじの「期待収益率」がとんでもなくマイナスなのは、本当は知っているのですが、まぁ、「その当たりが、私に来ないとも限らない」じゃないですか(^^;)。
200円くらいなら、失っても、そんなに痛手じゃないですし、宝くじがギャンブルの一種と言っても、この額くらいならば、家計破綻につながるレベルでもありませんしね。
※先ほどの名物講師レベルの購入額になると、その限りではありませんが…。
ちなみに、本日購入したスクラッチくじの「期待収益率」と「当選確率」をはじいてみましょう。
●全国自治宝くじ 第1027回 ワンピーススクラッチ ポニー&くま ハッピーカウント
○650万通(13億円)あたり
・1等 2,000,000円× 13本= 26,000,000円
・2等 50,000円× 130本= 6,500,000円
・3等 10,000円×19,500本=195,000,000円
・4等 2,000円×130,000本=260,000,000円
・5等 200円× 650,000本=130,000,000円
当選金額合計 617,500,000円
∴617,500,000円÷1,300,000,000円
=47.5%(★期待収益率△52.5%)
つまり、このスクラッチ・チャレンジは、平均値(期待収益率)に照らすと、購入した瞬間に、半分以下になるということなんです。
このことから、宝くじが「愚者の税金」と揶揄されるのがちょっと理解できるでしょう。税金と呼ぶのは、その収益が公共事業等の資金にあてられるからです。
では、各等の当選確率を見てみましょう。
・1等 13本÷6,500,000通= 0.0002%
・2等 130本÷6,500,000通= 0.002%
・3等 19,500本÷6,500,000通= 0.3%
・4等 130,000本÷6,500,000通= 2%
・5等 650,000本÷6,500,000通=10%
飛行機事故に遭う確率が、0.0009%と言うらしいですから、何とこの宝くじで、1等に当たる確率は、飛行機事故に遭う確率より低いのです!!
ちなみに、この確率は、438年間毎日搭乗して1度の確率と言われています。なお、飛行機で死亡する確率は、900万分の1(0.0001%)程度だそうです。つまり、この宝くじで1等に当たる人は、その半分の確率で、「おまえはもう死んでいる!!」のです。
宝くじ購入ははかない夢なんでしょうかね。