『101歳、トモコさんの一生楽しく働く教え』
タイトルは、書籍の名前ですが、正確には、次のようなものです。
『101歳、現役化粧品販売員トモコさんの一生楽しく働く教え』(堀野智子著・ダイヤモンド社刊)
著者は、1923年(大正12年)4月9日生まれの御年101歳の現役(!)化粧品販売員です。
POLA化粧品の販売員として、61年目ということであり、現在も、現役の化粧品販売員というのは、驚くべきことです。
タイトルにあるように、101歳(!)で現役(!)って何よ(?)、というにひかれて購入したのですが、読んでみたら、本当に本当に、現役で化粧品販売を継続しているのです!!
大正時代生まれの人にとって、昭和の前半は、戦争と食糧難の時代でしたが、そこを生き残り、そして、戦後の成長期に、女性が美しくなることについて、目覚めていく時代に、POLA化粧品の訪問販売をし、その経過で、営業所長も15年担当し、営業成績も極めて好成績を残しているという強者です。
何とこの方は、2023年8月「最高齢の女性ビューティーアドバイザー」として、ギネス世界記録に認定されているのです。
61年もの間、戦後の成長期の最中とは言え、いろいろとご苦労もあったろうと感じるのですが、トモコさんには、つらい思い出などないという極めて楽天家の気性の持ち主です。
この本には、トモコさんの50の教えが出てきますが、とても101歳とは思えない的確なものばかりです。
100歳を超えて生きるだけでも大変なのにトモコさんは、100歳を超えても、働き続け、全く頭も身体もしっかりしている(健康診断の数値も正常!)というのは、本当に驚異的です(「びっくらぽん♡」です!)。
化粧品販売の方だけに、毎日のお化粧は、骨折で入院したとき以外、怠ったことがないと言うから、大したものです。
私はこの本を読むまで知らなかったんですが、化粧においての基本は、「化粧水→乳液→クリーム」の3点セットなんですってね。
私は、化粧水は数年前から、クリームは10年以上前から、使用を継続していますが、そうかと改めて納得し、こういったことは女性に限ったことではないのだから、-男性もカッコよければ、素晴らしいことだ!-明日、乳液で敏感肌でも大丈夫なものを探しに行こうと思いましたよ(^^)。
※ネットで探すと、歴史と実績があって、お求めやすい価格の牛乳石鹸・カウブランドのものとか、ニベア・メンズなどにひかれました。
「人は見た目も大事」ということを、化粧品販売員だけに重要視しており、「人の内面は必ず外側に出るからキリッと凜々しく身を整える」ということをモットーにしているのだとか。
宝塚歌劇団にあこがれて、その颯爽とした袴姿が好きで、トモコさんも、女学校を出て、当時の逓信省(現在のNTT)に勤務し始めたとき、袴姿で出勤し、すごく誇らしかったんだとか。
あまりにも、ちゃんと筋の通ったことが書かれているので、-もちろん、ライターによる聞き書きではあるのでしょうが-101歳でこんな頭がはっきりしている人がいるんだな、私も、爪のアカでも煎じて飲みたいくらいだなと感じました。
※この人の「爪のアカ」なら、本当に効き目があるかもしれませんぞ、と、マジメに思いました。
私の職場にも、女性職員がたくさんいますが、うちの職場の女性職員の離職率って、結構高いんです。女性が働くことって、女性ならではのライフステージの中で、厳しいこともあるんだろうなって思うんです。
参考になるかは本人次第ですが、この本をプレゼントしてみたいなと思う人もいますよ。この本を参考に、女性が一層キレイで、バリバリ活躍したら、男性もうれしいですからね。