映画『六人の嘘つきな大学生』観ました
映画『ゴジラ-1.0』あたりから以来でしょうか。浜辺美波主演の映画は、多分、全部、映画館で観ていますが、今回も、夏場に公開された映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』に続き、映画『六人の嘘つきな大学生』を公開されてまもなくのタイミングで観に行きました。
不思議に思うことがあります。
浜辺美波って、笑顔がとても素敵な女優さんなんですが、このところで出てくる役柄では、深刻な表情をするシリアスな役が多いような気がするんです。
でも、そういったシリアスな表情が実に上手いと思っています。監督も、そう思ってキャスティングしているのでしょうね。
で、映画『六人の嘘つきな大学生』の話ですね。これは、就職活動(就活)を主軸に、六人の大学生の嘘と罪が、次々に暴かれていくどんでん返し連続の青春ミステリーと言えます。
今どきの就活って、本当に大変らしいんですね。私は、バブル絶頂の頃の就職活動でしたから、マジで、行きたいって言ったら、どこでも入らせてくれる勢いでした。今の就活と言ったら、大変な緊張感で行われる長丁場の儀式のようですね。
ちなみに、私たちの世代では、「就職活動」という言い方しかなく、「就活」なんて縮めて言う表現は存在しませんでしたよ。
現在の就活は、本当に「胃の痛むような緊張感」で行われており、バブル世代のような「なんちゃって」感あふれる、ややいい加減な、その当時、世間では一般的だった「お見合い結婚」のような“感覚”で決めちゃうみたいなものとは、一線を画している実態があるのでしょうね。
現在の大学生の緊張感が時代背景にあって、この映画(の原作本)が作られているんだなと思うと、妙な納得感があります。
近年の職場にやってくる若い社員たちを見ると、大変人間的にこなれてしっかりしているんです。そして、全然がさつなところがないんです。
私なんて、「野武士のようだ」とよく言われたものですが、私たちの職場も当時、そのようによく例えられたものです。
がさつなところだらけだった自分と比べると、今の若い人たちは、極めて洗練されているように見えます(これは真面目にほめているんですよ。時代の進化です。)。
そういった時代背景の中、正直、何社も何社も同時に受けるであろう就職活動においては、「嘘」も「偽り」も現実問題としてあるんでしょう。誰も、こういう場面では、「いいかっこしい」にならないなんてないでしょうからね。
※ちなみに、「いいかっこしい」を「e(c)」と書いた人がいました。昔、生命保険の支払査定をしている業務の中、ある調査資料で見つけたことがあります(>_<)。
映画は、六人の大学生が、最終面接において、会議室に閉じ込められて、異様な緊張感で、お互いになじり合うところが、メインシーンになります。
会議室内で発見されたある封筒、その中に、六人あてのそれぞれの嘘の隠された謎の封書…。みんな、精一杯生きて来たのに、その人生の中では、何かしらの罪を抱えている…。
誰だって、何かしら取り繕わない人生はないんじゃないですか。
中心人物の六人の大学生役の中では、浜辺美波が一番若いらしいのですが、ある取材では、浜辺美波は自分を「座長」と言って、責任感を表していました。まだまだ、若いのに、なんてしっかりしているんだろうと思って、オジサンは、大変感心してしまいました。
再来年には、NHKの大河ドラマにも、秀吉の妻の寧々役として、出演が決まっているようですが、「今後のご活躍をお祈りいたします。」って、就活のお断り(お祈り)メールかよなんて話にはしないでくださいねー(^^;)。