心理的支援と「科学」──みんなで語り考える科学者−実践家モデル@オンライン
(2021.08.21のブログ記事の転載です)
このたび,「心理的支援と「科学」──みんなで語り考える科学者−実践家モデル」というテーマでオンラインによる研究会を9月12日(日)に開催することになりました。
心理学の国家資格である公認心理師が誕生し,これから心理職に就いていく人はますまる増えると思います。それと同時に,心理学はますます「エビデンスベースド」な方向に舵を切っています。このような動きは,「科学者-実践家モデル」という視点がますます重要になってくることにつながるように思います。
心理学は,最近でこそ質的研究法(事例研究法)も増えてきましたが,どちらかといえば,統計的なモノの見方が支配する世界です。すなわち,エビデンスの世界(科学者)は,統計的な考え方で人を捉えます。他方,臨床実践においては,どちらかといえば統計的なモノの見方よりも,事例的なモノの見方の方が重要であると考えられます。すなわち,ケアの世界(実践家)では,事例的な考え方で人を捉えます。
これらを踏まえると,心理学にかかわる者にとって,エビデンスの世界とケアの世界はどのように両立しうるのか,あるいは,それらはどのように架橋しうるのかについて考えることはとても重要なテーマであると考えられます。
そこで今回は,「科学者-実践家モデル」とはそもそもどういうものなのかという初歩的なところからはじめて,心理学研究と心理臨床について考える時間を作りたいと思います。
研究会の詳細は下記のとおりです。
参加をご希望の方は仲嶺真(abcdigroom[at]gmail.com)までお知らせください。([at]は@に変換をお願いします)
「心理的支援と「科学」──みんなで語り考える科学者−実践家モデル@オンライン」の詳細
日時
2021年9月12日(日) 14時〜17時
発表者
小田友理恵
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博士(学術)を取得後,心理職と研究職の二足のわらじで奮闘中。
概要
アカデミアか現場かを問わず、心理業界の方なら皆さまご存知の「科学者−実践家モデル」。
でも…そもそも「科学者かつ実践家」であるとはどういうことなのでしょう。
このモデルはなぜ必要で、どうしたら「実現できています!」と胸を張って言えるのでしょう…。
第一部では、本テーマについて悩み、研究し、なんとか自分なりに体現しようと奮闘している駆け出しの研究者であり心理職である発表者が、実体験なども交えてプレゼンテーションを行います。
第二部では、参加者の皆さまとフリーディスカッションを行います。効果的な心理的支援を広く実現し続けていくためのモデルを、さまざまな立場から、みんなで語って考えてみませんか?
研究会の場所
Zoom
|参加申し込みを頂いた方にIDとPWをお送りします
主催
DigRoom:「心」「人間」「心理学」について考える研究会です。
|本会は,日本心理学会の研究集会等への助成による助成を受けています。
|参加の心得はこちら。 21.09.12加筆