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『アンクールな人生』を読んだ

休日をひとりで思うままに過ごす。ドラマを見たり、フラッと街へ出向いたり、本を読んだり・・・誰にも邪魔されずに、自分と向き合う時間はとっても大切だと思う。

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もともとこの本を買うつもりはなかった。ふと本屋さんに行った時に、なんとなくパラパラっと立ち読みをしただけ。

でも、その時に読んだ内容が帰宅した後も、数日経った後も忘れられなくて、もう一度なんて書いてあったのかきちんと読みたくなってしまって、気づいたら買っていた。

自分にとっての「普通」と他者にとっての「普通」は違う

人の性格は十人十色だと分かっているけれど、「常識」とか「普通」はなんとなく普遍的なものだと思っていた。

でも、「常識」とか「普通」の価値観も十人十色なんだ、と改めて学んだことで、自分の中でモヤモヤしていたものがスッと溶けた気がした。

無意識のうちに刷り込まれた「普通」を疑うことはなかなか難しくて、その「普通」が相手とは違うことも理解できなかったりすることもある。

『アンクールな人生』p.126

「普通」が引き起こすこの手のすれ違いは「私の何が悪いのかわかんない」というイライラに繋がる可能性が高くてややこしい。

『アンクールな人生』p.127

誰かとちゃんと向き合おうとすればするほど、この壁に直面してしまうことが多い。

『アンクールな人生』p.126

読みながら、そうそう!分かる!!!と共感しまくった。

20分の考え方だって、「”たった”20分」と考えるか「20分”も”」と考えるかは人それぞれ。どんな時だって自分の感じ方が正ではない、と理解した途端、感情にセーブが効くようになった。

それでもやっぱり「普通」の価値観が違うとストレスが大きい。そこは話し合ってお互いの妥協点を見つけていくしかないんだろうなと思う。


頑張って、人に好かれなくていい。

私は人と狭く深く付き合うタイプ。プライベートくらいストレスのない環境に身を置きたい。

喜怒哀楽がそのまま態度に出るので、楽しくないときはとことんつまらなそうな態度をとってしまう。よくないなって分かってはいるけれど、つまらないのに楽しそうな振りをして自分を偽る方がストレスだ。

大人なんだから、って思われるかもだけど、弘中ちゃんも私と同じような考え方だと知って少し安心した。

出会う人みんなとちゃんと向き合っていたら、自分が疲れてしまう。

『アンクールな人生』p.68

自分の中でここからは守るべき世界、ここからは外野、と境界線を引くことでバランスを保とうとしている。頑張って人に好かれなくていい。分かってくれる人だけいればいい。

『アンクールな人生』p.69

自分の人生なのだから自分が生きやすい人間関係を築けば良いし、他者はそこに口出しすべきじゃない。


女性+30歳=焦るという方程式

あと3ヶ月で25歳になる。周りの友達は「25歳はアラサーじゃない!」って言っているけど、私は25歳はアラサーだと思う。マイナスな意味というよりは、本格的な大人の仲間入りという意味でのアラサー。

今後も生きていく限り、30歳になることは逃れようがないけれど、自分が30歳になる姿なんて想像できない。

女性+30歳=焦るといった方程式がステレオタイプとして世の中に蔓延していると思う。

『アンクールな人生』p.73

どうしても「結婚」とか「出産」を考えると、この考えは付き物だなと思う。それ以外にも疲れやすくなるとか、胃がもたれるとか、シミとか皺とか、、歳を取るということ自体がネガティブなイメージに直結する。

でも、歳を取ることによるポジティブな面もあるのか、とこの本から学んだ。

年を重ねれば重ねるほど、発する言葉に重みが出てくる。若いからってナメられなくなる。自分のしたいことに誰からも文句を言われなくなる。

『アンクールな人生』p.73-74

20代のあれをやりたい、これをやりたい、という希望や願望は、時として「何もわかっていないくせに何を言っているんだ」という風に経験不足という理由で一蹴されがちである。思い切って飛び込んだことも若気の至りと括られ、勢いや熱意だけで突っ走っているかのように思われる。
対して同じことを30代が提案すると、「まあ頑張れよ」というように分別がついた大人の意見や想いとして尊重される傾向がある。

『アンクールな人生』p.74

確かに会社の30代の先輩はとても活気がある気がする。いろんなことに積極的に挑戦していて、忙しそうなのになぜか楽しそう。

少しだけ30歳になるのも悪くないな、と思えた。

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これ以外にも東京のJKってこんなキラキラした日々を送っているの!?とか、新しいことに挑戦したいな、とかいろんな感情を抱ける、読みごたえたっぷりの1冊でした。

自分のことが嫌になって落ち込んだ時に、また読み返したいと思う。








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