![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146242671/rectangle_large_type_2_c71eff0482a2b5352ccb453d623fbfdf.jpg?width=1200)
粗大ゴミから学んだ世の中の怖さ
昨日は粗大ゴミ回収の日。
自治体のルールで、朝8時半までに、申込時に自分が指定した場所に置いておくことが決まっている。
わたしが指定したのは、我が家の駐車場。
7時半すぎには駐車場に置いた。
両隣と後ろには住宅が建っていて、交通量は少なくない住宅街。
旦那さんが息子の本棚をDIYしていて、その手伝いで家の外に出たのが午前10時半ごろ。
それまでは家の中にいた。
外に出ると粗大ゴミはなくなっていたので「あ、もう回収されたんだ。ありがとうございます」と思った。
息子が学校から帰宅して宿題をやっている夕方頃、玄関のチャイムが鳴る。
旦那さんが出ると、粗大ゴミ回収のお兄さんだった。
「粗大ゴミどこ置きましたか?」との質問のようだ。
(あれ?粗大ゴミってもう回収されたのでは…?)
わたしも旦那さんから聞かれ、急いで外に出て、朝から駐車場に置いていた旨を伝えた。
「…………。」
困惑の雰囲気が漂う玄関前。
垂れてくる汗は暑さのせいなのか?
「あ〜…。誰かが持っていっちゃったんですかねぇ…。」
(やっぱりそういうことか。)
垂れてくるのは冷や汗だった。
「よくあるんですか?」
「結構あるみたいです。」
旦那さんとお兄さんの会話を聞きながら、モヤモヤモヤと心が曇っていく。
調べてみると、回収シールを貼った粗大ゴミはもう所有権がなくなっているため、回収員以外の誰かが持ち去ったとしても窃盗にはならないそうだ。
対応をしてくれる自治体はあるそうだが、うちのところは特に明記なし。
だから、今回は窃盗されたわけではないのだ。
結局は不要なものなので、処分できたことはありがたい。
持ち去った人がどんな目的で持って行ったのかは知るよしもない。
どこかに売って自分のお金にするのか。
はたまた自分で使うのか。
だれかのお役に立てるなら、それはそれで良い気もする。
だからモヤモヤの正体はそこではないのだ。
駐車場といえども、私有地である。
そこに侵入したこと。
さらに、そういうことをする人が近所にいるかもしれない。
近所に住む人じゃなくてもそこら辺をうろついている。
それが怖かったのだ。衝撃だったのだ。
回収シールにはわたしの名前も書かれてあるし、それもなんだか怖い。
旦那さんはすぐに防犯カメラを注文してしてくれた。
うちの粗大ゴミが誰かの役に立っていることを願いながら、世の中の怖さをまた一つ知ったのだった。