【読書感想文#5-1】天災から日本史を読みなおす -先人に学ぶ防災 を読んで ~前編~
皆様いかがお過ごしでしょうか?
新年から能登半島で大きな地震が発生しました。
被災された方にお見舞い申し上げます。そして被災地の早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
様々なメディアで地震関連のニュースが流れている昨今、書店の本棚を見ていたら偶然目に留まった本がありましたので皆様に紹介したいと思います。
磯田道史さんが著した『天災から日本史を読みなおす -先人に学ぶ防災』という本です。これは2014年11月に初版が出ていて、東日本大震災から3年半経った時です。
本の中でも度々語られているが、著者の磯田さんが大学時代の講義で、講師の先生から以下のような言葉を頂いたことに衝撃を受けたようです。
その経験から、大学時代から地震や津波の古文書を見ると、コピーしてファイルする癖があったようです。
新年早々の地震でなかなか落ち着かない今日この頃ですが、明日は我が身になることもあり得るなと思い、早速読み始めました。
歴史関連の本はたまに読むのですが、地震という自然現象と歴史という組み合わせは自分には新鮮だったので、終始興味深いトピックばかりでした!
ここからは私が気になったトピックスをいくつか取り上げて深掘りしていきます。
【① 今も昔も変わらない災害からの身の守り方】
地震災害は今に始まったものではありません。昔からもちろん存在し生き延びてきたのが我々の祖先である。その時の知見や教訓が今の我々に生かされないことはないでしょう。
歴史的な出来事や古文書の解説の後に書いてあることに共通しているのは「自分の身は自分で守る」という基本的かつ本質的な教訓です。
東日本大震災の後に当時の大船渡小学校の校長だった柏崎さんが浜松の小学生に向けた講義の中で、『津波てんでんこ』のことに触れます。
当たり前な話ではありますが、いざというときに財布を取りに行く、スマホを取りに行く、同居人が避難できたか気になる、そうした考えがよぎっても自分の命を第一に考え、行動することの大切さを説いてます。
そうした目線で自宅や勤務先を見てみると、片付いていない荷物や書類の山等が災害時に自分の動きを妨げるのでは?と見えてくるのです。普段からの行動や風景をもしもの時ならばどうだろうか?と目線を変えて覗いてみようと思いました。
そして旅行や出張の時に生かせるなと思ったことは以下の内容です。
これは津波に限った話で書いてありますが、ホテルや旅館では扉のところに各フロアの避難経路が書かれているのを見かけます。その絵を皆さんは1度でもちゃんと見ているでしょうか?私は正直見ていなかったと思いました。
旅行中でも災害は起きない保証はないです。もしもの時に自分の命を守れるような意識は常に必要なのだと学ばされた内容でした。
【最後に】
他にも皆さんにお伝えしたいことがありますが、次回に後編とします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。