![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58942913/rectangle_large_type_2_6d1ff508f141a0daf4d380d5afc1b38d.png?width=1200)
大事なことは変わらない【セミナーメモ】エデュシークオンライン
8/14(土)に行われたEdUcators Seeking Online Vol.9「ミドル世代教師の現在地 〜GIGAスクール時代の国語教育について〜」に参加しました。
今回はこのセミナーを書き起こすことを通して振り返っていきます。(あくまで僕のメモなので、読みづらさは悪しからず…)
各先生方のプレゼン
1)土居正博先生
初発のあらすじを交流する
「初発の感想をあまり効果的に活用されている授業を見たことがない」
たしかにぼくも見たことがないし、ぼく自身が活用できていません。土居先生は初発の感想ではなく、初発のあらすじを書かせる。
初発からあらすじを書かせるの大きな理由の一つが、読みの違いや問題意識が現れやすいこと。具体的には、全文を読む→あらすじを書く→発表するという流れで行う。
しかし、これをやっているとすごく時間がかかってしまうことが難点。そこを解消するのがICT。書いたあらすじを提出させ、1画面で全員の書いたものが見られるようにする。そうすると、一人一人が発表するよりも素早くそれぞれの書いたものが共有される。
このように共有することで、教師が誘導することなく子どもたち自身で様々なことに気づくことができるのだそう。初発のあらすじというのが自分にとって新しい学びだった。同じ作品を読んでいるのに主語が違ったり、取り上げる場面が違ったり…。そんな風に問題意識を持つことができるのが魅力だと感じた。
手書きと端末の使い分け
ざっくりいうと、共有したいことは端末、振り返りなどは手書きで。また、アイデアを発散させるときは鉛筆で書く方がいいとのこと。
要約指導は端末が向いている
要約の指導は大まかに「要約の仕方を全体で確認→練習→教師へ提出→評価→次の作品へ」ここで語っていた魅力は、文字数のカウントと消したり移動したりすることが楽だということ。
端末を使うことは子どもたちに強制しておらず、自分で手書きがタブレットかを選択しているそう。だがほとんどの子はタブレットで書くようになったそう。
それは先ほど挙げた魅力を子どもたちが感じているから。そんな便利さを子どもたちが感じれば、タイピング練習にも身が入る。
2)若松俊介先生
ICTを活用した国語の授業
若松先生の国語授業では、子どもたちの問いを受け止めながら進めていくことを大事にされている。まずは一人で読んで、感じたことや考えたことを書いていく。そこからペアやグループなどを通して、自分の読みと他者の読みを比べたりつなげたりして、それぞれの学び方を進めていく。
そうやっていくうちに、たくさん出ていた「問い」も大きく2つくらいの「問い」に収束される。その流れの中で「問い」の種類もより教材の本質に向かっていくものになっていくそう。
ICTについては子どもたちが使うかどうかを選択できるようにしている。「ICTがあっても子どもが学び合う姿はそんなに変わらない」
ICTも数ある学び方の一つで、必要な時に活用できるようにしていくことが大切だと思った。ICTとアナログどちらの良さも感じた上で選択できるように教師が環境整備していくことが大切。
ミドル世代の教師としての現在地
いくつか箇条書きで示されていた中で最も印象的だったのが、「何となくうまくいく」自分と向き合うという言葉。若松先生の話を聞いていると、「何となく」という状態をできるだけ減らすことを大切にされているのかなと思った。
うまくいっていることもそうでないことも、明確にできるくらい丁寧に向き合うことはぼくが手を抜いてしまいがちなところ。若松先生の話を聞いて、自分も大事にしたいと思った。
2)樋口綾香先生
ミドル世代教師の仕事
学校運営か研究推進のどちらかの役割があり、樋口先生は自分は研究推進が役割だとおっしゃっていた。専門性が強みになってくると相談窓口としての機能として影響を与えることができる。例えば「GIGA関連なら〇〇さん」のように。今はその相談窓口を職員室にたくさんつくることに取り組んでいる。
そして学校の中で何か提案するときには、「子どもの姿」が組織を動かす原動力になろともおっしゃっていた。やはり、言葉や経験、理論で伝えるよりも目の前の子どもの姿が一番説得力がある。
GIGAスクール時代の国語授業
ノートと同じようにタブレットを使う。子どもたちはどちらを使うかを自分で選択する。タイピングが早くなると、文字入力と同じ速度で思考できるようになっていく。
提出箱の役割
児童の意見や考えを知るため
→感想→発表(提出)
思考を深めさせる
→感想→提出→思考を深める活動(国語の本質に近づく)
国語科でのICT活用のメリット
「ここは高速で話が進んでいきます!スクショしてください」ということで、スクショでメモを取ったので割愛。
ひとりごと
この後、3人の先生による対談がありました。そこでの話は今回は書きませんが、大切にしたい考え方がたくさん出てきていました。今回、少し家族に無理を言って参加させてもらいましたが、参加してよかったです。これから自分がどんなことができるのか、今日の話をもとに考えていきたいと思います。
少しだけ感想を↓
土居先生、若松先生、樋口先生、木村先生4人のお話が聞けてよかった。
— @n_tbook (@tbook_n) August 14, 2021
根本は変わらない。しっかり素材研究をした上でのICT活用。担任ではないけど、その分授業数が少ないから時間をかけていきたいところやな。
学び多い時間をありがとうございました!!#エデュシーク #エデュシークオンライン
個人的には土居先生がおっしゃっていた「いい授業はない」という言葉が印象的。
— @n_tbook (@tbook_n) August 14, 2021
自分は参観者にいい授業だと思われるように授業を考えていた部分もある。
自分の見方で、自分がいいと思える授業を追究したい。
でも自分が「いい」と思うからといって、自分の授業に対する批判をすべてシャットアウトするのはちがう
— @n_tbook (@tbook_n) August 14, 2021
批判した人の考えのよさを想像し、その上で「自分の目指す授業のよさ」を磨く
「自分のいい」を妄信するんじゃなくて、「他者のいい」と比較したり、取り入れたりした上での「いい」をつくる
ぶっく📚
noteの他にも様々なSNSで、気づきや学びを発信しています📚
よかったら少しのぞいてみてください。
Instagram(@n_tbookで検索)
stand.fm