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おススメ授業プラン・〈しあわせのかたち〉

仮説社から毎月刊行されている『たのしい授業』という雑誌があります。
こちらの雑誌には、授業実践・若い先生たちの座談会・マンガ・ものづくりの付録…などなど。
ページを開くと「何これ楽しい!」「子ども達にやってみたい」という毎回わくわくたのしめる記事が書かれています。




●『たのしい授業』No.565 2025年2月号

さて、『たのしい授業』(No.565)2025年3月号に、漆原康之さん(神奈川・小学校)の記事、授業プラン〈しあわせのかたち〉とその解説
が掲載されました。

※仮説社noteにも、2月号の紹介が掲載されています♪


さてさてこのプラン… すごくいい! です。

実は『たのしい授業』に掲載前、漆原さんが「中・中村のたのしい研究の語り場」でこちらのプランを発表してくれました。(『たのしい授業』33ぺにも記載)
私、紹介してもらったあと
すぐに「やってみたい」と思って授業をしてみましたもん。
(道徳の時間で実施)

というわけでおススメしたいから、記事を書いております。


●おすすめポイント3つ

プランの内容は、ぜひ『たのしい授業』を手に取って見て・読んでほしいと思うので、こちらには私のおすすめポイントを紹介します。

①隠れたメッセージを探すのがたのしい

このプランには、「こころMoji(文字)」という作品が掲載されています。

こころMojiについて、
漆原さんはこのように記載されています。

ここに出てくる「こころMoji(文字)」とは、筆で描いた漢字のことです。
「こころMoji」は、漢字に別の意味を持つひらがなを組み合わせて、メッセージを伝えています。

月刊『たのしい授業』No.565 2025年2月号 
漆原康之資料「授業プラン〈しあわせのかたち〉とその解説 はじめに」より


この「こころMoji」が本当に すてき なのです。
最初は本当にわからないけれども、その漢字を見ていきながら、どんな文章やメッセージが隠されているか…探しちゃいます。

授業をしていても、子ども達が一生懸命探していて、友達と一緒に「わかった!」「あーそういう意味か」なんてわいわい言っている様子がとってもかわいいです。

②子ども達が〈しあわせのかたち〉について考えることができる

「こころMoji」の作者は浦上秀樹さんです。
プランの後半では、生き方・しあわせについて考えることができます。

子ども達の感想にも(5年生で実施)

○ 文字アートには、ひらがなをみつけるというおもしろさや、書いた人のメッセージがあることがわかりました。浦上さんの強い思いにも感動しました。(Hさん)

○ 幸せの感じ方は全員同じだと思っていたけれど,ひとそれぞれだとわかってとても勉強になりました。(Rさん)

○ 人の幸せはそれぞれなんだということがわかりました。不自由だから不幸とか,私たちが押し付けることじゃないんだなと改めて思いました。(Eさん)

など、それぞれが〈しあわせのかたち〉について考えていました。
すごい…

授業後、教室に浦上さんの本『ひと文字のキセキ2』を置いていたら、子ども達が手に取って読んでいました。
その様子をみるとなんか、じーん…ときていました。


●教師の〈しあわせのかたち〉

2月号30ぺに漆原さんがこのように書いていました。

教える教科・単元もたくさんあります。それでも、授業をする教師自身が、自分に伝わったことを大切にしたり、提供していることを見つめたり、提供したいことを探したり、学んだり、真似したり、創造したりすることを考え続けたいと思っています。
自分自身に伝わったことを教えて(伝えて)、伝えた人たちから喜びの声を聴くことできたなら、これも教師にとっての「しあわせのかたち」の一つだと、私は思っています。

月刊『たのしい授業』No.565 2025年2月号 
漆原康之資料「授業プラン〈しあわせのかたち〉とその解説 はじめに」より

ああそうだよな。
確かにこれも教師の「しあわせのかたち」だなーと私も思いました。
私も〈しあわせのかたち〉を読んで、やってみたい!と思いやってみて、子ども達から「たのしかった」や感想をもらえる…
これって本当にしあわせなことだよなぁ‥‥としみじみ思いました。

というわけで、おススメ授業プランです。
『たのしい授業』を購入すると、授業プランPDF版も紹介されてますのでこちらもおすすめ。


●(おまけ)プランの進め方

授業どうやって進めるの?
という方もいらっしゃると思うので、
授業プランを使った授業の進め方を下記に掲載してみました。

道徳プランの進め方と同じです。
(『生きる知恵が身につく道徳プラン集』12~13ぺの内容を参考にしています)

はじめに 授業プランを印刷
プランを印刷します。
原則として、プランの中の(問題〕や〔質問〕のあとは、答えがわからないようにページを変えてありますので、1枚の紙に複数ページ印刷して、設問の答えが分かってしまわないように印刷してみてください。
大きさは自由。
ちなみに私は、学年関係なくほぼA5サイズで印刷しています。(あ、でも1年生ではB5サイズにしていた気も…)

●授業の進め方
①プリントを配る
印刷したプリントを一枚ずつ・または問題や質問までを配り、教師、または子どもが読んで進めていきます。

②選択肢を選んで予想する
質問や問題になったら予想を立て、自分が選んだ選択肢に 〇をつけてもらいます。
その時、教師は黒板に選択肢を書き(ア、イ、ウなどの記号だけでよい)、どこに予想したのか、順番に手を挙げてもらい、黒板に人数を書き入れます。

③理由・討論
なぜその選択肢を選んだのか、理由を言いたい人がいたら、発表してもらいます。 いなければそのまますすみます。
私はよく、予想の人数が少ない人から理由を聞く(もちろん「なんとなく」と答えるのもオッケー。絶対に理由を言う・言わなければならない ということはしていません)
その理由を聞いたあと、「理由を聞いて質問などありますか?」と聞いています。特に質問がなければそのまま進みます。

④予想変更
次のお話のプリントを配る前に、予想変更したい子を確認します。なぜなら、③で友達の意見を聞いて「やっぱり予想変えたいな」という子もいると思うので。もしいたら、変更した人数を黒板に書きます。


結果を読む
プリントの続きを配り、読んでいきます。
私はプリントを配る前に、「じゃあ、結果は‥‥」と言いながら選択肢に〇をつけることもすることもあるかな?子ども達が「当たれ当たれ…」と祈りながら見ているときもあるので。これはどの学年でも同じですね笑

①~⑤を繰り返して、最後まで進みます。

そして、最後に感想を書いてもらっています。授業を受けた子達の授業の評価・気持ちが感想を書いてもらうことで分かるので…。

プリントは、終わり次第ホチキスでとめて製本、または事前にパンチで穴をあけて紐で閉じる などでもオッケーです。
ダイソーに書類整理ファスナーも売っていますので、それで紙をまとめてもいいと思います。

『生きる知恵が身につく道徳プラン集』(仮説社)より

(おしまい)

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