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スナッキー

先週の土曜日、スーパーに行くと、スナッキー(※注1)夫婦にとって、いかにも飛びつきそうなものが見つかってしまった。

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年末に記事にした、きのこの山と、たけのこの里である。しかも、季節限定の、いちご&ショコラ味である。

家内は、我が家の分はもちろん、長男分、長女分と、躊躇なく複数の箱を購入した。


日曜日、早速、味見をしようと思い、箱を開けようとすると、家内から声がかかった。

もちろん、全部食べるんじゃ、ないよ!

この家には、スナッキーが、3人なんだからね。


心の中の、リトルkojuroが、小さく呟いた。

それは、分かってるよ.....。

言い方が、なんか、童話に出てくる魔女みたいな響きだ.....。


箱の裏は、こんな感じだ。

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そして、きのこの山のパッケージは、たけのこの里を紹介し、

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逆に、たけのこの里のパッケージは、きのこの山を紹介している。

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そして、それぞれ、美味しそうだ。

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もう、私が、どっち派であるかは、この時点で、忘れてしまっている。

口に中に入れると、とにかく、美味しい。

2、3個ずつ頬張ると、心の中のリトルkojuro叫んだ。

ダメだ! それ以上食べたら!!もう、やめておけ!!!


私の手は、そこで止まった。

きちんと、箱に蓋をする。

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こちらも、同様に。

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幸せな、束の間の、スナッキーの時間は、終わりを告げた。

きのこの山も、たけのこの里も、家内の秘密の扉の中に、仕舞い込んだ。

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パタンと、音がして、扉は、閉まった。


普通のパッケージと違うのは、箱の折り畳みの工夫の部分である。

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指を押し込む部分が、無い。

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こちらも、同様だ。


次女が、トレーニングから帰ってきて、開かないはずの秘密の扉は、いとも簡単に開いた。

今、次女と家内が、貪っている。

ポリポリ。ポリポリ。

ポリポリ。ポリポリ。


心の中の、リトルkojuroが、小声で呟いた。

ここは、我慢だな.....。

本物の、スナッキーには、勝てるわけないからな.....。



もうそろそろ、スナッキーであることを、控えよ。

天からの声が、聞こえたような気がした。



※注1)スナッキーとは、スナックや間食が好きな人のことで、私が勝手に作った造語である。







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