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誰しも、こういうことを、知っている。

思いも寄らない幸運が目の前に現れて、でも、それが、一瞬で掌からすり抜けていく、そういう、幻の幸運があることを。

それが、つい最近、私の目の前で、起こったのだ。


家内から、LINEが入った。

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心の中の、リトルkojuroが、叫んだ。

こ、これだ!!

ホームランバーの、復刻版!!!


すぐに、私は、家内にLINEを入れた。

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すると、こんな言葉が返ってきた。

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実は、このセブンは、家内の職場の近くにあり、わが街からちょっと離れたところに、ある。

途中下車したうえで、さらに、徒歩で40分を往復に要する距離にある。

それでも、立ち寄ろうと思ったのである。


だが、帰路、その望みを打ち消すような出来事があった。

日常使いの路線が、人身事故で大幅に遅れていたのである。

私は、仕方なく断念し、振替輸送で他社線を利用して遠回りで帰宅することを余儀なくされた。


項垂れて、電車の中で、家内とのLINEの続きを、思い出していた。

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顛末を、話そう。

翌日、家内は、休みだった。つまり、もともと、そのセブンに立ち寄るつもりは、なかった。その週末、出向くこともできたが、家内は、その提案に乗ることは、なかった。


家内は、私に言った。

コジくん、いい子だから、箱入りで、我慢しなさい。


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心の中の、リトルkojuroが、小さな声で、囁いた。

こんなとき、深追いは、禁物だ。

箱入りで、愚直に、千載一遇のホームランを狙おう。


家内は、私のnoteの記事にも、趣味にも、こだわりにも、興味は無い。

まして、アイスクリームのことを、あまり、好きではない。


ただ、家内が上機嫌ならば、我が家は、明るくて、平和だ。


これで、いいのだ。








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