三兄弟
先週末のことだ。家内が、なんの風の吹き回しか、こんなものを買ってきてくれた。
これは、マクドナルドの、期間限定商品である。
3つとも一度に買ってくるということは、恐らく、何か思惑があるに違いないと思い、一応、聞いてみた。
これって、晩御飯だよね。
家内は、当然のごとく、言った。
そうだよ。
そして、得意の、半分こ。
私は、出されたご飯に、なんの文句もつけない。そして、文句というのもを、思いつきもしない。常に、満足している。それが、ご飯を作ってくれた人に対する、最低限の礼儀だと思っている。
だが、時々、量については、もう少しほしいと要望を出すことがある。
思わず、その声が出かけたそのとき、心の中の、リトルkojuroが、私の左腕をつかんで、私を制した。
コジ、夜のおやつがあるだろうから、ここは、ひとまず、我慢だな。
思ったとおり、大人しくしていると、忘れた頃に、おやつが出てきた。
むむ、台湾カステラと書いてある。
夜のスイーツ、美味である。
女王陛下(注1)は、自分が半分先に食べて、私の机には、フォークをおまけでつけて、置いてくれる。
ありがたき幸せ。
そして、例によって、半分こである。
ほどなく、起死回生のホームラン狙いで、一本、食する。
心の中の、リトルkojuroが、ボソッと呟いた。
ジャンクフードに、スイーツふたつ。しっかり食べたぞ。
まったく、ダイエットには程遠いな。
まるで、デブ活だ。
家内は、ホームランバーについては、今は、何も言わない。
だが、ちょっと、部屋のすみっこの方を気にしたので、私は、すかさず、家内のそばにより、足をマッサージし始めた。
部屋の隅には、例の、リングフィットアドベンチャーが、ホコリをかぶっているのだ。
家内は、すぐに、上機嫌になった。
心の中の、リトルkojuroが、にこやかに、つぶやいた。
うまく、気をそらすことができたな。
家内が上機嫌ならば、我が家は、明るくて平和でいられる。
だから、
これで、いいのだ。
(注1)女王陛下とは、家内のことである。私に、ときどき、ミッションを与える、指揮命令系統の最上位者なので、ときに、家内のことを、そう呼ぶ。