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復活

私の、ホームランバー好きは、何度か記事にしてきた。

そして、ホームランバーをめぐる、悲喜こもごもも。

そして、つい先日も、こんな記事を書いた。悲嘆に暮れて。


そして、一昨日の記事にしたように、Y子ちゃんの記念写真を撮りに、機せずして家内の職場に行き、その近くには、例の、セブンイレブンがあるのである。

記念写真が撮り終わり、一通りの別れの儀式が済んだ後、私は、そのセブンイレブンに、ひとり、入った。

なぜならば、その、幻が、まだ消え去っていないことに、一縷の望みを持っていたのだ。心ひそかに。

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ホームランバーの復刻版があるとすれば、きっと、ここだ。恐らく先客が、扉を長時間、開けていたのであろう。ガラスの曇りで、よく見えない。

そして、私は、把手に手をかけ、恐る恐る、開けてみた。

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心の中の、リトルkojuroが、叫んだ。

や、やったぞ!!

あった、あった、あったぞ!!!


私は、誰にも見えないように、ひとり、静かに、ガッツポーズをした。



心の中の、リトルkojuroが、心を整えながら、呟いた。

ほんとうに、Y子ちゃんは、神通力の持ち主なんだよ。

きっと。


そして、私は、行動に移した。最大の難関、女王陛下(注1)に決裁を通さねばならない。

恐る恐る、家内に声をかけると、全く否定するかと思いきや。

さっき、記念写真を撮ってくれたし、ね。

でも、今から外出するから、帰りに、覚えていたら、買おう。

つまり、決裁は、通ったのだ。


心の中の、リトルkojuroが、呟いた。

「覚えていたら」という注釈は、余計だと思うのだが。


そして、私は、後ろ髪を引かれる思いで、この、セブンイレブンを後にした。


さて、帰宅時。すでに、長女の家を出た時間が、19時30分と、遅かった。だが、私は、復刻版のことを、忘れてはいなかった。

ハンドルを握る家内(注2)に提案すると、意外にも、こんな答えが返ってきた。

よく覚えていたね。

じゃあ、寄ろうか。

写真も、撮ってくれたしね。


心の中の、リトルkojuroが、呟いた。

これは、嬉しいが、なんか、あるぞ。

きっと。


立ち寄ると、あった、あった。ちょこんと、復刻版は、鎮座している。

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心の中の、リトルkojuroが、思わず、呟いた。

待っていてくれたんだね。

ありがとう。

ほんとうに、ありがとう。


レジに並ぼうとした時に、私が感じていた、違和感の答えがわかった。

家内に、呼ばれたのだ。そして、こう、言われた。

コジくん、支払いは、au PAYでね。


心の中の、リトルkojuroが、苦笑いしながら、呟いた。

ほう。そういうことか。

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我が街でやっていた、au PAYのキャンペーンが、この、隣町で、今、やっているのである。

まあ、いい。

結果が良ければ。


帰宅して、まじまじと、復刻版を眺めてみる。

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さて、中身をみてみようか。

出して並べてみる。味は、バニラとチョコレートがある。

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さて、どちらを食べようかと思っている矢先に、家内から、リクエストがあった。

あ、私は、バニラね。


心の中の、リトルkojuroが、呟いた。

あなた、アイスクリーム、好きじゃなかったよね。


家内は、そんなこと、意に介していない。

続け様に、私に、ミッションを言い渡してきた。

あ、紙、むいてね。


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心の中の、リトルkojuroが、呟いた。

ここは、従うのが、吉だな。


そして、むいて、バニラを渡した時に、更に、新たなミッションが言い渡された。

コジくん、au PAY、ちゃんと、キャンペーンのバックが計上されているか、アプリを確認させて。

私は、スマホを、女王陛下に、手渡した。

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これをひとしきり確認すると、家内は、私のスマホを、私の手の中に、握り返した。

はい。

よろしい。


家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約である。

そして、家内が上機嫌ならば、我が家は、明るくて平和だ。

だから、


これで、いいのだ。



(注1)女王陛下とは、家内のことである。私に、ときどき、ミッションを与える、指揮命令系統の最上位者なので、ときに、家内のことを、そう呼ぶ。

(注2)家内は私が運転すると酔うらしく、99%、家内がハンドルを握っている。


■ブロローグ■
実は、この記事を書くことを決めたと同時くらいに、noteの世界のお友達である、えんちゃんが、こういう記事を投稿されていた。

実は、私のこの記事は、えんちゃんの、この投稿の、ほんの少し前の出来事である。

noteの世界は、本当に、その繋がりが、面白い。えんちゃんとのやりとりも、そうだ。

えんちゃんは、コールセンターの対応のプロである。言葉遣い、特に、敬語についての造詣が深く、学び多きお役立ち記事を数々、投稿されている。

家内は、私のnoteの記事や、そこでの繋がりについては、無関心である。だが、一応、話は、聞いてくれる。その中で、えんちゃんは、家内のお気に入りの方のおひとりである。というのは、家内は、敬語にうるさい。世の中の敬語の使い方について、ひとり、家で、私に物申して語るのである。いわゆる、「敬語ハンター」である。そういうとき、えんちゃんの記事の話をする。ご存知のように、家内は、文字を読まない。本を、読まない。従って、記事を読まない。私に要約させて、伝えさせる。私が内容を伝えると、拍手がかえってくる。「えんちゃんは、すごい人だよ。敬語やコールセンターでのやりとりを人に指導できるなんて。素晴らしい。ほんとうの、お役立ちだわ。コジくんと違って。」

心の中の、リトルkojuroが、呟いた。

最後の一言が、ちょっと気になるけれど、ね。

えんちゃんは、他に、「銭湯の記事」も書かれている。これがまた、風情があって、いい。そして新シリーズが、「敬語歌詞シリーズ」だ。誰もが知っている有名な歌を、敢えて敬語化したらどなんふうになるか。それを、実験的にやられていて。これがまた、絶妙に回りくどくて、笑える。仕事のストレスでぺしゃんこになった脳と体への、一服の清涼剤に、なっている。

えんちゃんは、私の、ホームランバー仲間です。


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