置き手紙
先週、水曜日の夜、帰宅すると家の中は、真っ暗だった。
仕方なく、リビングの電灯のスイッチを入れると、明かりがゆっくりと、点いてくる。
手洗い、うがい、シャワーを浴びてからキッチンに行くと、冷蔵庫のドアの部分に、家内の書いた置き手紙が、マグネットで貼り付けてあった。
家内は、今朝早く、長女と一緒に、家を出たのだった。
置き手紙には、こう、書いてあった。
☆
コジくん
ごはん&肉
みそ汁
アボカド
鴨
肉西京焼き
トマトヨーグルト
しおから
優先順位をつけています
2日間で食べてね
☆
しまった...。
この置き手紙に気づかずに出社してしまったから、食べ物は、何も無いと思って、コンビニでスパゲッティを買って帰ってきてしまった...。
レンジが、グッドタイミングで、
チンッ!
と、鳴った。
これは、叱られるな...。
しかも、大盛り。家内がいないと、ちょっと気が大きくなってしまって、こんなことになる。しかも、デザートつき。
深夜に帰宅してきた次女が、風呂上りに、キッチンのゴミ箱を見て声をあげた。
ママが書いた手紙を読んでください !
その通りに、食べてください!
ママがせっかく作ってくれた食べ物を無駄にしないでください!
そんなんだから、置いていかれるんです!
家内の前に、次女に叱られた。その瞬間、デザートは、次女にとられ、翌日のために購入した、もうひとつのスパゲティは、次女の翌朝の食事と化した。
「そんなんだから、置いていかれる」って、それは、酷な話だ。
もともと、平日に、私が、旅行なんかについて行けるわけがなかろう....。心の中で、次女に向かって、そう、静かに呟いた。
長女と長男は、土日は仕事が入ることが多い。むしろ、平日に、不規則に休みになる。たまたま長女の、遅い夏休みが、まとめてやってきたのだ。その休みを利用して、長男のところに、2人で、車ででかけてしまった。
家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約と。負けず嫌いと、そして、子供たちとの旅行である。
ときどき、平日、長男や長女とともに、旅行に出かけるのだ。
その企てに、今回も、次女と私が取り残されたわけだ。
次女は、部活動とバイトがある。
私には、仕事と、そして、noteが、ある。
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