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置き手紙

先週、水曜日の夜、帰宅すると家の中は、真っ暗だった。

仕方なく、リビングの電灯のスイッチを入れると、明かりがゆっくりと、点いてくる。

手洗い、うがい、シャワーを浴びてからキッチンに行くと、冷蔵庫のドアの部分に、家内の書いた置き手紙が、マグネットで貼り付けてあった。

家内は、今朝早く、長女と一緒に、家を出たのだった。

置き手紙には、こう、書いてあった。

コジくん

ごはん&肉

みそ汁

アボカド

肉西京焼き

トマトヨーグルト

しおから

優先順位をつけています

2日間で食べてね

しまった...。

この置き手紙に気づかずに出社してしまったから、食べ物は、何も無いと思って、コンビニでスパゲッティを買って帰ってきてしまった...。

レンジが、グッドタイミングで、

チンッ!

と、鳴った。

これは、叱られるな...。

しかも、大盛り。家内がいないと、ちょっと気が大きくなってしまって、こんなことになる。しかも、デザートつき。

深夜に帰宅してきた次女が、風呂上りに、キッチンのゴミ箱を見て声をあげた。

ママが書いた手紙を読んでください !

その通りに、食べてください!

ママがせっかく作ってくれた食べ物を無駄にしないでください!

そんなんだから、置いていかれるんです!

家内の前に、次女に叱られた。その瞬間、デザートは、次女にとられ、翌日のために購入した、もうひとつのスパゲティは、次女の翌朝の食事と化した。

「そんなんだから、置いていかれる」って、それは、酷な話だ。

もともと、平日に、私が、旅行なんかについて行けるわけがなかろう....。心の中で、次女に向かって、そう、静かに呟いた。

長女と長男は、土日は仕事が入ることが多い。むしろ、平日に、不規則に休みになる。たまたま長女の、遅い夏休みが、まとめてやってきたのだ。その休みを利用して、長男のところに、2人で、車ででかけてしまった。

家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約と。負けず嫌いと、そして、子供たちとの旅行である。

ときどき、平日、長男や長女とともに、旅行に出かけるのだ。

その企てに、今回も、次女と私が取り残されたわけだ。

次女は、部活動とバイトがある。

私には、仕事と、そして、noteが、ある。

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