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ゆで卵器
ゆで卵器とは、ゆで卵を作る、機器である。正式には、「エッグスチーマー」というらしい。ホームセンターで、昔、購入したのだ。そして、機嫌良く使っていたが、長女の独り暮らしを機に、長女が、持っていった。
そして、長女は、すぐに、それを、壊し、それを、記事にした。
水を適量まで入れて、レンジでチン。つまり、お湯が、卵を温める。4つも卵を入れると、12分も、ゆで卵が出来上がるまでに、かかる。
それを、空焚きすると、こうなる。
心の中の、リトルkojuroが、嘆きながら、つぶやいた。
無知とは、げに、恐ろしき。
エッグスチーマーだから、水を入れないと、蒸気が出ないんだよな。
長女が、このゆで卵器を、全く使わないまま、何の説明もせずに渡してしまう家内も、少し恐ろしいし、どんな原理でゆで卵が出来上がるのかを考えることもなく、空焚きをしてしまう長女も、恐ろしい気がする。
心の中の、リトルkojuroが、胸を撫で下ろしながら、つぶやいた。
ほんとうに、事故に繋がらなくて、良かった。
ほんとうに.....。
確かに、その通りだ。
もう一つ、心の中の、リトルkojuroが、嘆きつつ、つぶやいた。
ゆで卵器に、名前をつけていなくて、良かった。
つけていたら、嘆きも倍増していただろう。
我が家には、ゆで卵器が無かった。だから、家内に提案した。そろそろ、買おう、と。
すると、ポイ活週間に、購入することが、決まった。
家内は、よく使っていたが。私自身が、週末の、時間が少しあるときに、自分で使ってみた。
まずは、取説を読む。
ゆで卵も、色んな種類が、作れるらしい。
試しに、固いものを、作ってみた。
だが、失敗した。
取扱説明書を読むと、赤いランプが「消灯する」と書いてあるが、点滅している。
家内が、言った。
ちゃんと、取扱説明書、読んだ?
私、失敗しなかったよ。
心の中の、リトルkojuroが、悲しそうに、つぶやいた。
取扱説明書の通りに作って、失敗する理由がないよね。
そして、また改めて取扱説明書を読み、再度挑戦した。
だが、またもや、赤いランプは、点滅している。
そして、念のため、殻を剥いてみた。
これを食べてみると、大変に、美味であった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソッと、つぶやいた。
なにが、間違っていたんだろう?
ちょっとして、今度は、半熟卵に、チャレンジしてみた。
すると今度は、ちゃんと、ランプは消灯されていた。
殻を剥いてみると、なんだか、普通のゆで卵だった。
そして、食べてみても、普通のゆで卵だった。少し、黄身がやわらかいくらいで。半熟の定義が、私流と、少し違うようである。
心の中の、リトルkojuroが、考え込んだ。
.................。
心の中の、リトルkojuroが、気を取り直して、つぶやいた。
コジ、これは、何かの間違いかもしれない。
確かに。
あとで、ちょっと落ち着いてから、さらに取扱説明書を読み直し、やり直して、考え直してみよう。
実は、私は、取扱説明書を、かなり詳しく読む。そして、確実に、その通りにしてみる。最近、暗視カメラをはじめとして、中国製のガジェットが増え、取扱説明書とも言えそうもない取扱説明書が増えてきて、かなり嘆いているのだが。
さあ、気を取り直そう。
ゆで卵は、ちょっと小腹が空いたときのおやつに、便利である。ゆで卵は、ダイエット食でも、ある。
そうだ。
ダイエット宣言をしていたのを、忘れていた。
もう、そろそろ、本気でやらねばなるまい。
さて、どうするか?
まあ、それは、明日、考えよう。
夏休みの夕方は、暮れゆくのが、妙に、早かった。