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kanon | 初展示を終えて

フォトカノン 戸越銀座店にて開催された写真展
「I love FILM vol.3」に参加しました。

「I love FILM」は今回が3回目の開催とのことでしたが、僕はまだフィルムカメラというものを初めて2年目ぐらいなこともあり、展示は早いんじゃないか?という気持ちは正直ありました。

ただ、いずれは個展を開きたいというめちゃデカな夢もあり、自分の撮った写真に少しだけ自信が出てきたタイミングでもあったので、申込み開始日、なんなら告知されて30分ぐらいで申し込んだ記憶があります。

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今回展示させてもらった「メメント・モリ」
別の現像所でデータ化してもらっていたのですが、展示用にフォトカノンさんで再調整。

名刺やポートフォリオも置いていただけるとのことだったので、やったろー!とその時はめちゃくちゃ燃えていたのですが、人生の転機(物件の内見や契約、引っ越しなど)が重なり、自分の生活でいっぱいいっぱいになってしまっていました。

結果的に時間だけが過ぎていってしまい、とうとう展示初日にまでなってしまいました。以前からフォトカノンさんには現像やデータ化、ちょっとした特殊なお願いなど、本当にお世話になっています。

東京へ行く度に今回はお邪魔する!と息巻いていたのですが、僕は相変わらず対人体力が無いので、東京という土地にすぐ疲れてしまって、なかなか挨拶することも出来ていませんでした。

そしてそして…
写真展最終日の10/9から少し東京へ行く予定が出来たので、一日目にしっかり今までの感謝を伝えようと往復の航空券を予約していたのですが…

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もうこれは本当に僕の病の悲しすぎるところなのですが、東京へ向かう2日程前から急な抑うつ状態に入ってしまって、ベッドから急に動けなくなりました。

近さんにもやっと会える、スタッフの方々にも挨拶ができる。しかも、初めて自分の写真が展示されている…そんなハッピーな出来事しかないのに、気分は自責の念も相まって、最低最悪でした。

「自分がやると言って、出来なかったこと」
この病と付き合いだして、数え切れない程にたくさんあって、自分だけならまだしもたくさんの人に迷惑を掛けてばかりです。やっぱり僕はこんなもんなんだな、という諦めと同時に案外動けなくてもなんとかなったな、という楽観的な気持ちも出てきました。

写真さえあれば、僕が居ても居なくても伝えられることがきっとある。まだまだ駆け出しのとにかくフィルムで写真を撮ることだけが好きな人間ですが、そんな気がしたのです。

写真展で飾っていただいた展示パネルと写真展のフォトブックと共に添えられたお手紙。
現像に出した時もいつもすてきな一言を近さんからいただいて、こっそり保管しています…。



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