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中国語学習に「やさしい日本語」を取り入れると、コミュニケーションに対する自分の視点が変わります
はじめに
法務省の調査によると、日本に住む外国人は、2019年末に約293万人と過去最多になり、この30年で約3倍に増加しています。
外国人が日本で安全かつ安心して生活するためには、国や地方公共団体などからの各種お知らせや手続き文書を正しく理解することが必要です。
外国人の皆さんに、大切な情報を届けるために生まれたのが、「やさしい日本語」なのです。
ところで「やさしい日本語」って何だろう?
日本の法律や各自治体のルール、在留や社会保険などの公的手続、各種災害や避難に関する情報など、大切な文書って、日本人でさえ理解しにくい表現が多いと思いませんか?
日本人が難しいのですから、外国人には何が書いてあるのかすら、見当もつかないと思います。実に、誰から見てもやさしくない日本語です…。
「やさしい日本語」とは、難しい日本語は使わずに、外国人にもわかる簡単な言葉に言い換えることです。この「やさしい日本語」は、外国人だけでなく、子どもや高齢者、障害のある人など、全ての人にわかりやすく伝えられる手段です。
中国語学習と「やさしい日本語」との相互作用について
中国の友だちと話している時に、「お互いにある単語が伝えられなくて、そこから話がストップしてしまう」ということはよくあります。
例えば、日本語の「大家」(おおや)という単語を例に挙げてみます。中国語では「大家」は「皆んな」という意味です。“大家好!”(みなさん、こんにちは)という挨拶はテレビでよく耳にするので、皆さんも聞いたことがあるかもしれませんね。
日本人の「大家」(おおや)と中国人の「大家」では意味が全く違います。
これを説明するとしたら、どうすればいいと思いますか?
まずは、日本語の「大家」(おおや)を「やさしい日本語」で言い替えてみます。そうすると、「大家」はつまり「家を貸す人」のことです。
「家」も「貸す」も「人」も、どれもわかりやすい単語で、これを中国語にすればOKです。「これなら、相手に伝えられそう。」と安心できますね。
とは言いつつ、「日本語を中国語に直すのは難しくて…。」という話も聞きます。でも、そういう方は難しい単語を一生懸命に使おうとしているような気がします。もちろん、難しい単語を覚えるのは大変ですし、覚えたという事実は自信を持って良いことだと思います。
ですが、思い出すまでに時間がかかったり、その時点で話すのを躊躇してしまうのならば、その使い慣れない難しい表現は一旦、忘れましょう。自分の伝えたいことの要点をしぼって、簡単な言葉で表現するのです。
コミュニケーションで大切なことは、自分の伝えたいことを相手に正しく届けることです。中国語を学習する時にも、この「やさしい日本語」の考え方を頭の片隅に置くことで、あなたの伝え方が変わってくると思います。
おわりに
どんなに高いレベルの通訳であっても、実際は簡単な表現を多用しています。
”伝えるプロ”である同時通訳の表現を聞いてみると、本当に簡潔でわかりやすく、見習うべき点が多いです。「言葉を使って相手に伝えるとは?」ということを改めて考えてみましょう。そこからの気づきが、あなたのコミュニケーションを変えてくれると思います。まずは、やってみましょう!
”プロも基本の中国語を使っている!”について、こちら⬇️でも書いています。
まだの方はぜひ、ご一読ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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