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闘う人を見てフィギュアスケートと落語家さんの話を思い出したり推しのパワーに圧倒されたりした日(2025年1月3日、マリーゴールドを観戦して思ったこと)

 私がハマっていた頃のフィギュアスケートでは、氷上での「身体のコントロールができているか」について解説者が語ったり、評価の対象となるポイントに「技と技のつなぎの上手さ」があると聞いたりした。

 昔、テレビで落語家さんが語った言葉に「お客さんの背中が離れましたよ」という表現があった。

 これは、寄席に来たお客さんが、高座に上がった噺家の落語に引き込まれて、客席の背もたれから背中を離して聴き入るようになった様子を表しているそうだ。

 今年、2025年最初のプロレス観戦で、私はこれらの言葉を思い出した。

「身体のコントロール」ができているからすごいと思ったのは、ツインスター選手権試合のボジラ選手。恵まれすぎた体躯を十二分にプロレスに応用して動いている。ベルト獲得も納得の試合だった。

「技と技のつなぎ」が滑らかでずっと見ていたいと思ったのは、マリーゴールドvsセンダイガールズ戦の里村明衣子選手。打撃や投げから関節技へ、相手の技を受けてからの切り返しの展開とスピード感が、滑らかで美しくて、女子プロレス界の横綱の名に相応しい強さを感じた。

 そうした試合を見ていたら、いつの間にか前のめりになっていて、自分の背中が椅子の背もたれから離れいた。

 この日、最も私が熱くなったのはメインイベント。ワールド選手権試合、王者 Saree vs 挑戦者 林下詩美。
 私がプロレスにハマるきっかけにして最推しの林下詩美選手のタイトルマッチときたら、応援に熱が入るのも当然で、とにかく「詩美」と叫び手を叩いていた(ついついV系バンドにハマっていた頃のノリで、対戦相手Sareeへの声援が1つ聞こえると、「詩美」と2回以上叫ぶという対抗をするくらい熱くなっていた)。

 見事に勝利を収めた詩美選手のサイン会があると聞いて、この際だからとツーショット撮影券も購入して、いざご本人を目の前にしたら、尊すぎて語彙力消失。激戦の後にも関わらず、詩美選手はとても優しく声を掛けてくださって、マリーゴールドの赤いベルトが凄まじく似合っていて、カッコよくて強いプロレスラーで、最推しの座は揺るがないなと改めて確信した時間だった。

 やっぱり、プロレスは面白い。

 さて、次はどんな試合を観られるかな。

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