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おじゃったもんせ、鹿児島

鹿児島を巡ろう

九州シリーズの最後は鹿児島の観光スポットなどを取り上げたいと思います。鹿児島編の最初で取り上げた桜島は鹿児島の定番の観光スポットです。

鹿児島市内

鹿児島市内には前回取り上げた照国神社、城山、仙厳園維新ふるさと館やいおワールドかごしま水族館、平川動物園長島美術館があります。繁華街は鹿児島中央駅周辺と天文館エリアになります。いおワールドかごしま水族館の目の前に桜島フェリーのターミナルがあります。「いお」は鹿児島弁で魚を意味します。

歴史が好きな方は城山、維新ふるさと館、照国神社、仙厳園がおすすめです。仙厳園は世界遺産にも登録されている島津家の庭園でそこから見える桜島は非常に綺麗です。魚や動物と触れ合いたい方はいおワールドや平川動物園がおすすめです。いおワールドは九州で唯一ジンベイザメを飼育しており、いおワールドの横の水路にはイルカもいます。もちろん館内でイルカショーを見ることができます。平川動物園ではコアラやホワイトタイガーと他の動物園であまり見かけない動物が飼育されているので、ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

仙巌園

天文館は鹿児島中央駅から路面電車で10分ほどで行け、本数も10分に1本の間隔で運行されています。路面電車と並行している区間はバスよりも路面電車がおすすめです。レトロな電車から変わった電車まであります。時折、イベント列車も走っており、非常に面白いです。ちなみに鹿児島の路面電車の一部の線路に芝が敷かれています。これは温度上昇を抑制することが目的と言われています。

鹿児島市内を歩いていると黄色ビニール袋を見かけることがあります。この袋は火山灰を入れる袋で、集められた火山灰は市が回収し、コンクリートの材料にしているそうです。鹿児島市内でドン・キホーテのレジ袋に似た袋が電柱の周りで見かけることがよくあります。

火山灰をいれる袋


薩摩半島南部

薩摩半島の南部には指宿、枕崎があり、その少し北に知覧があります。指宿は何と言っても砂蒸し温泉です。砂蒸し温泉は世界でも指宿だけと言われるほど珍しいです。砂蒸し温泉はほとんどが浜辺にあり、温泉の近くの浜辺から高温の湯気が出ており、立ち入り禁止となっています。砂浜から湯気が出ている光景は非常に面白いです。砂蒸し温泉に入る際には浴衣を渡され、それに着替えて、砂をかけてもらいます。だいたい10分ほどで砂から出て、後は体の砂を落として、お湯の温泉で体を流します。砂を落とすときにこんなところからまだ砂が出るのかと思ってしまいます。

砂蒸し温泉横の海岸


イーブイと指宿市のコラボ


指宿には砂蒸し温泉だけでなく、薩摩富士と呼ばれる開聞岳やネス湖のネッシーのあやかったイッシーで有名な池田湖があります。池田湖のほとりに金の鳥居があります。そこはパワースポットですので、ご興味のある方は足を運んでみてください。変に期待しすぎるとすこしがっかりされるかもしれません。

金の鳥居


池田湖の畔に菜の花畑があり、池田湖の水の色と菜の花の黄色がマッチして非常に綺麗です。菜の花畑の近くにイッシーの像があるので、見てみてください。ポケモンのラプラスに似ている気がします。ちなみにイッシーは池田湖の大ウナギがモデルと言われています。

イッシー像

薩摩半島最南端の長崎鼻があり、鹿児島で岬のことを鼻と言うそうです。長崎鼻から天気のいい日には屋久島や種子島が見えるそうですが、行ったときは雲が多くて見えませんでした。長崎鼻一帯は浦島太郎伝説の地で、その近くにある竜宮神社には浦島太郎の像があり、その周りを10周すると願いが叶うと言われています。浦島太郎に出てきそうな砂浜もそこから見えます。長崎鼻から開聞岳を見ると遮るものがないので非常に綺麗に見えます。このあたり一帯は非常に風が強いので、行かれるときは気を付けてください。晴れていても台風中継みたいに髪がなびきます。

浦島太郎像


長崎鼻ならの景色


長崎鼻からの開聞岳


この近くにはそうめん流しで有名な唐船峡があります。流しそうめんは竹をそうめんが流れていくのに対し、そうめん流しは家庭用の流しそうめん機のようなものの中をそうめんが流れており、それをお箸で取ります。ここのめんつゆは有名で、鹿児島県のスーパーでよく見かけます。そうめん以外にもお浸しや和え物で使うことができるので、ぜひ試してみてください。

霧島

霧島エリアは空港から近いですが、空港からはバスか車での移動になるので、レンタカーが必要になります。霧島エリアには温泉や霧島神宮、そして霧島連峰があります。霧島温泉は坂本龍馬が新婚旅行で訪れたところで由緒ある温泉街です。温泉街にある丸尾滝は水ではなく温泉が流れているため、独特の臭いと熱気を感じます。丸尾滝は打たせ湯ではないので、決して滝に打たれようと思わないでください。霧島温泉から少し行ったところに霧島神宮があります。霧島神宮は丹塗りの非常に綺麗な神社で荘厳さがあります。現在の霧島神宮は霧島連峰の噴火で今の場所に移り、それまでは霧島連峰の高千穂峰の山頂付近になりました。高千穂峰は宮崎県と鹿児島県の県境にあり、高千穂町にありません。高千穂町は宮崎県北部にあり、高千穂峰と正反対の方向に位置しています。高千穂峰の山頂には天の逆鉾という巨大な鉾が刺さっており、この地が天孫降臨の地と言われています。

霧島神宮


高千穂峰は火山なので登山には注意が必要なのと、山頂が表宇高1000m以上ので、非常に体力がいります。僕も見てみたいのですが、ハードルが高くて、まだ見れていません。

大隅半島

旅行雑誌でも鹿児島県の大隅半島は大隅エリアで括られることが多いです。大隅エリアも桜島より北か南で大きく変わります。桜島までは観光客が多いのですが、それより南になると一気に減ります。その原因はおそらく交通の便が悪いことと観光スポットがあまり知られていないことです。鹿児島市内からは鴨池と垂水市を結ぶフェリーで大隅半島中部に行くことができます。桜島フェリーのうどんは有名ですが、鴨池・垂水フェリーにもうどんがあり、こちらのほうがゆっくり食べることができ、桜島と錦江湾の景色を楽しむことができます。大隅半島南部へ指宿市の山川と南大隅町の根占を結ぶフェリーで行くことができ鹿児島の人にとってフェリーは重要な交通インフラです。フェリーで対岸に行けるので非常に面白いです。

鴨池・垂水フェリーからの桜島


薩摩半島より弱いと思われるかもしれませんが、大隅半島にもしっかりとした観光スポットがあります。先ほど取り上げた指宿市の長崎鼻は薩摩半島最南端ですが、大隅半島には鹿児島県本土最南端の佐多岬があります。佐多岬周辺には熱帯植物が自生しています。長崎鼻同様、佐多岬からも屋久島と種子島が見えるのですが、長崎鼻より佐多岬からの方が近いので、より綺麗に見えます。佐多岬の東西には陸地はなく、端に来ていることを実感させます。
佐多岬から少し北へ行き、錦江町には神川の影絵ビーチがあります。西日を使って影絵のような写真が撮れることで有名です。ビーチにはどこでもドアのようなオブジェがあり、対岸の開聞岳をバックに撮ることもできるインスタ映えするスポットです。錦江町から東に行き、太平洋のそばまで行くと肝付町の内之浦というところに出ます。ここにはロケットの発射場があります。ロケットの発射場で有名なのは種子島宇宙センターですが、実は鹿児島県本土にもあり、日本のロケット発射場は鹿児島県だけにあります。内之浦宇宙空間観測所は種子島と比べて、規模が小さいのですが、イプシロンロケットでまた注目を集めています。種子島だけなく、内之浦でもロケットを発射することができます。そして、JAXAの施設もあり、日本で一番宇宙に近い場所と言えます。
前回、取り上げた鹿屋には航空史料館、バラ園、輝北町のレジャー施設があります。鹿屋市と垂水市の境の近くにあるみなと食堂は大変人気で休日だと1-2時間待つことも珍しくありません。養殖かんぱちは鹿屋の名産で、みなと食堂のかんぱち丼は大変人気で、着いた頃にはなくなっているということも珍しくありません。このみなと食堂は漁協の施設と隣接しており、かんぱちの刺身を安くで買うことができます。ちなみにみなと食堂に隣接している漁協は今年の鉄腕ダッシュの0円食堂でテレビに映っています。TOKIOやキンプリの好きな方はぜひ訪れてみてください。このかんぱち丼も召し上がってみてください。

みなと食堂の定食

最後に

4回に分けて、鹿児島を取り上げたのですが、グルメを取り上げるのを忘れていました。そして、出水や川内周辺も取り上げていません。完璧な鹿児島県の紹介ではなく、非常に断片的なものになっています。鹿児島で有名なのは焼酎ですし、さつま揚げ、サツマイモ、かすたどん、黒豚、鶏、げたんはなど様々なものがあります。その中でも鹿児島でしか食べられないであろう食べ物はきびなごです。きびなごは非常に繊細な魚で、人の体温で皮膚がダメになってしまう魚です。そのため、鹿児島県以外で見かけることはあまりありません。きびなごは刺身か天ぷらで食べるのが一般的で鹿児島へ行くといつも食べています。鹿児島県が旅行の通り道になることはなく、最終目的地になることがほとんどなので、行かれたことがない方も少なくないはずです。しかし、鹿児島県は鎌倉時代から歴史があり、独自の文化を形成しました。日本でもトップクラスに難解な鹿児島弁が生まれました。本気の鹿児島弁でしゃべられると何言っているかわからなくなるというのは珍しくありません。九州でも随一の観光スポットがあると思います。そして、鹿児島県本土だけでなく、離島もたくさんあり、非常に素晴らしい場所です。そして、離島の面積が日本で一番大きく、鹿児島県の面積の1/4を占めています。そんな鹿児島県は日本で10番目に大きい都道府県で、九州では1番大きい都道府県です。鹿児島は遠いと思われるかもしれませんが、非日常を味わいに旅行してみませんか?温かい雰囲気は南国ならではです。

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