真夏の恐怖体験

【声優 佐原誠って?】

●カードファイト!! ヴァンガードoverDress「コイデ」役
●ぷよぷよテトリス2「スクエアス」役
●アサシンクリードヴァルハラ「オズワルド」役
●ロシャオヘイ戦記「冠萱」役
●真心が届く「チェユンヒョク」役
等のボイスを担当しております。
宜しくお願いいたします!

*この動画のトークを「だいたいの形」で書き起こしました。
*動画を観る時間取れないよー!という超絶お忙しい方向け。
*あるいはテロップがわりとしてどうぞ。

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どうも、佐原です。
【声優 佐原誠のサハラジ!!】にお越しくださいましてありがとうございます!
ではさっそくサハラジオ、始めて行きますよ、というわけで今回のテーマはこちら

「佐原さんの怖い話」

夏と言えば怪談…ってなわけで、今回はそれっぽいお話をさせていただこうかなーと思っております。

思い返してみれば、佐原さんが子供の頃。小学生低学年くらいの時は、夏になると必ず怪談を取り扱う番組がやっていたものでした。「怖い話」とか「お化け」とか「妖怪」とかそういう類の番組ですね。他にも、UFOとかUMAとか、お化け以外にも、地球外生命体的な番組もたっくさんやってました。
そういえば最近あまりみないような感じしませんか?いやそもそも佐原さんがテレビ観てないだけかもしれませんけど、そういうの、ネット記事でも全然話題にならないなーなんて今ふと思いました。そういう番組自体、数が減っているのかもしれませんね。
よく知りませんけど(笑

とにかくですね、そんなわけでして、夏らしい話「怪談」をしようと思うんですけどもね、ひとつ問題がありまして。

それは、佐原さんはそういう「不可思議な体験」をした事、ほぼ無いんですよね。霊感とかそういうの、まぁ佐原さん、皆無なんです。そもそも超インドア派でビビりなので、そういう心霊スポット的な場所にもいったことがない。子供の時なんて、エイリアンとかプレデターとかそういう映画すらも怖くてみれなかったほどです。
あ、そういえば…当時何故か家に一冊だけあったマンガ雑誌…それに、エイリアンのフィギュア?を紹介する特設ページがありましてね、もうそれが怖くて怖くてね…その本自体触れられませんでしたものね。
まぁとにかく、そのくらいビビり。

だからぶっちゃけ話すネタがないんですけども、でもせっかく夏だし怪談話がしたいなーと思って、佐原さん、何かネタがないか一生懸命考えました。
そしたらね、ありましたよ怖い話。当人的にはめちゃくちゃ怖い、というかとても恐ろしい体験だったのですが、今回それをお話しようと思います。
しかしながら、その恐ろしさ、上手く表現できるかしら…。ちょっとこの手の話を他人にした事あまりないのでうまくいくかわかりませんが、トライしてみます。

佐原的にはそこそこ怖い話だと思うので、そういうリアルに怖い話が苦手な方は、ここで再生停止ボタンをクリック!かわりに他の、アホな話をしてそうなサハラジオをきいてください(笑 つまり今回以外ほぼすべてのサハラジオということです(笑

というわけでいきますよ?
「準備はいいですか?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタふるえて命乞いする心の準備はOK?」

ちなみに今のはですね、マンガ「ヘルシング」に出てくるキャラクター「ウォルター」の名台詞を引用したものですね。ウォルターが敵に対して言い放つセリフ、とか確かそういうやつなんですけどもね、まぁかっこいいんですよ。
まぁ佐原さんがやると、中二病かな?と思われて終了するやつなんですけどもね(笑 ヘルシング、めっちゃ好きだったなぁ…。なんか思い出したので使ってみました。

というわけで本題に入ります。

これは佐原さんがまだ中学生の頃のお話。たしか、中学1年生の夏休み中のお話ですね。佐原さんがまだバスケ部に所属している時のお話です。バスケ部の練習というのは夏休みも変わらず、ほぼ毎日中学の体育館で行っていたのですが、たぶん、うろおぼえ。でもそういう事にしておきます。

ですが、その日は違いました。
中学からちょっと離れたところにある、でも徒歩で行ける距離にある「とある体育館」で、他校のバスケ部と試合があったんですね。朝早くにその体育館に集まり、丸一日がかりでその試合を終わらせ、その体育館で解散、帰路につきました。

時刻はもう夕方で、少しだけ暗くなりはじめていました。

その時佐原さんは一人では帰らず、家の方向が同じだった2人と、計3人で帰宅する事にしました。幼馴染の「まー君」と、バスケが上手くてイケメンの「U君」、そして佐原の3人。3人で色々とお喋りしながら、ながーい道のりをてくてく歩いてたんですね。

そこで、ある道に差し掛かった時、U君が言いました。
「この道の先に真っ黒い家が建ってるらしいよ。で、そこにやばい人が住んでいるらしい」と。
その道は住宅が立ち並ぶ非常に長い一本道で、一切横に逸れる道が無いまま、ずーーーっと先までまっすぐ続いている、そんな道でした。

ビビりの佐原さんは案の定ビビりまくり「え、まじで!?めっちゃ怖いやん。別の道にしよ」そう言いました。でもイケイケのU君は「大丈夫だってあくまで噂やし」と、この道をそのまま進むことを提案します。しかしビビりの佐原さんは「いやいやいや、なんかあった後じゃ遅いでしょ」と食い下がるものの、結局U君の説得に負けて、その道を進むことになりました。「やばい人いたらダッシュで逃げればええやん」と。

そんなわけで、(佐原のみ)しぶしぶなが~~~~~い一本道を歩き始めた3人。ちなみにこの一本道、ほんと長くてですね。佐原さんのイメージでは100メートルから200メートルくらい一切脇道のない一本道。なんかほんと、笑えるくらい長い一本道なんですよ。で、その一本道をてくてく3人で歩き始めるんですけど…

…まぁ、なんも起きないんですよ(笑
(なんも)起きないし、そもそも我々以外人っ子一人いない。こんなに長い一本道なのに、誰ともすれ違わない。

そんなわけですぐに慣れて、またべらべらお喋りしながら歩いてたんですけど、そしたらね、ふと「真っ黒い家」が視界に入ったんですよ。それに気づいたU君が「うわっマジであるやん!めっちゃ真っ黒!」と大はしゃぎ。でも佐原さんはその家をみてビビりまくる。だって、マジで真っ黒なんだもの。イカスミパスタかな?ってなくらいの黒さ。
ね。イカスミパスタという、初見の人は誰しも一度は眉をひそめる、あの。
「ねぇこれ食べても大丈夫?」と隣の人に小声で質問する率87%の、あの。
学生が罰ゲームとして注文した事一度はある率95%の、あの!
……数字はてきとーですごめんなさい(笑

イカスミパスタ、おいしいんですけどね、見た目がどうにもなれませんよねあれ…ってまぁパスタの話はいいんですよ。

とにかくですね、「真っ黒い家といったってそこまで黒くないだろう」と思ったら、ほんとに全部真っ黒なの。真っ黒というか漆黒なの。全ての光を吸い尽くすかのような見事な黒。ちなみにいまだに、その家をこえる真っ黒い家を佐原さんは見たことありません。そのレベルの黒さ。

「黒い家は実在したのか」と、テンション上がったりビビりまくったりと三者三様でしたが、ひとしきりはしゃいだ後、ふと妙なものに気づく。

まだその家とそこそこ距離があったので最初気づかなかったのですが、近づいてみると…その黒い家の前で、なんか、人っぽいのが動いてるんですよ。しかもどうやら、何かを勢いよく振り回してるんですね。

その時点ですごーく嫌な予感がしたのですが…道は一本道ですから先に進むしかないので、とりあえずその黒い家方面に向かう3人。そしたらですね、その人っぽいのが何なのか、そして何をしているかがだんだんわかってきたんですね。

何が何をしていたかというと、中年男性と思わしき人が、鎌を振り回して、道端の雑草を切りさばいてるんですよ。それを観た瞬間、理解しました。先ほどの話ででてきた「黒い家に住んでるやばい人」ってこの人のことかーーーーと。

夏だからなのか、その家の前にはそこそこな感じで雑草が群生しておりまして、その男性らしき人は鎌でそれを刈っているわけですね。

ただそのモーションがただ事じゃない。普通雑草を鎌で刈り取るなら、雑草の先を手で持って、根本を鎌でぎこぎこして切るじゃないですか。でもその人、鎌を持った手をぶんぶん大振りで振り回して、雑草に斬りかかってるんですね。「宍戸梅軒(ししどばいけん)」かよ。あ、宍戸梅軒というのは、マンガ「バガボンド」に出てくる、鎌を使うキャラなんですけどもね。

まぁとにかく、その動きはどう考えても、雑草を刈り取る動きじゃない。絶対あの人の目には、雑草が雑草じゃなくて、それより大きな、なんなら人型の何かが見えているぞと。そしてそれを掻っ捌くような動きをみせているぞと。

有名格闘マンガの「刃牙」ではですね、高い集中力を持ってシャドーボクシングをすると、イメージでしかないはずの対戦相手が第三者にも明確に見えてくる、
みたいな描写が度々出てきます。こう…対戦相手のイメージ像を強く持つことで、例えば相撲取りが相手だとイメージした場合、シャドーボクシングの動きもそれに対応した動きになると。相手がカマキリだとイメージした場合、シャドーボクシングの動きも、カマキリに対応したものになると。それを大真面目にやる事で、その様を見てる第三者の目に、あたかもそれらとリアルファイトをしているように映る、と。そういうお話ですね。

で、まさにそんな感じ。だってそんな大振りで鎌を振り回しても、雑草は切れないんだもの。であるならば、鎌を振り回す理由は別にあるのでは、と思っちゃうじゃないですか。

それを認識した我々3人。まぁ~縮みあがりました。
さっきまで「大丈夫大丈夫!」と言ってたU君も絶句。
そぶりでは「特にきにしていませーん」みたいな表情と態度で歩きながらも、その速度が急激に落ちていく我々。

正面をみながら小声で「やばいよどうするどうする」って緊急会議を開く。来た道を戻ろうにもものすごく長い一本道だから、今戻るとものすごいタイムロスになる。というかそれ以前に、今いきなりこの一本道を引き返したら、逆に目をつけられて追い掛け回されるかもしれない。このまま進んだほうが色々とよさそう。

冷静にみてみれば、幸いこの一本道は、道路がそこそこ太い。車が余裕ですれ違えるくらいには。そして彼は、道端の雑草に夢中である。であるならば、あの鎌を振り回す男性と真逆の場所を、こそこそーっと通ればきっと大丈夫だよ。そうだよ、よしそうしよう。

小声で作戦を練った我々3人。先ほどまでとは違い、一切、一言もしゃべらず、足音すらも心なしか殺して、その鎌中年が鎌を振り回す場所を通り抜けようとしました。

てくてくてく…

その鎌中年と大分距離が近くなったその時、ふとその男性がこちらを見た。「びくっ」となる我々3人。でももう「行く」と決めたわけですから、臆せず進む。ただし道の端すれっすれを。

そうしたら……!

その鎌中年は「ふいっ」と我々から目線を外し、また雑草に斬りかかり始めました。

その時の佐原さんの安堵感といったらもうね。「はぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」「たすかったあぁあぁぁあぁああああ」って内心安堵の絶叫してましたね。
「助かったぁぁぁぁぁ」なんて思ったの今も昔もこの時だけかも。そのくらいの安堵。

凄く怖かったけども、でももう我々には興味なさそう、というか、そりゃ冷静に考えてみれば斬りかかってくるわけないんだからそうなんですけど、ともかくこれで「無事帰れる」って安堵しました。

でね、そのまま、息を殺しながら進んでいって、鎌中年が作り出した防衛ラインを突破しようとしたその時。

鎌中年が、すっと我々の視界から消えたんですよ。

「え?」

安堵したのもつかの間、一瞬にして緊張感マックスになる3人。
「なになに、どゆこと?あれ、家に帰ったのかな?」すっと視界から消えた鎌中年に不安をあおられながらも、息を殺しながら進む3人。

そしたら…なるべく正面をみながらも横目でちらちら背後を確認しようとしてたU君が、突然「マジな顔」になりました。そして僕に小声でこう言いました。

「後ろにいる。ついてきてる」

もうこの時ね、佐原さん気絶するかもってくらい緊張しました。
「え??え????」って。
もう怖すぎてどうすればいいかわからん。緊張で泡吹いて倒れるんじゃないかってくらいのその時、U君がばっと走り出しました。それを皮切りに、まるで馬のようにU君を追随する形で全力で走るまー君と馬佐原。もうそれからは、三人ともがむしゃらに、とにかく後ろをみずに走りまくり、どのくらい走ったかわからないくらい走って、よくわからんままに帰宅しました…



というお話でした!



「佐原さんの怖い話」いかがでしたでしょうか。
一応このお話は「フィクション」という事にさせてください(笑
理由は…みなまで言わせないで(笑

で、フィクションですってことで話を進めますけども、いやぁこれね、ほんと、めっちゃ怖かったんですよ。U君から「ついてきてる」って言われた時、一瞬ちらっと僕も後ろみたんですけど、マジでついてきてたんですよね。それが何の目的だったのか知りませんけども、さっきまで雑草にくびったけだった彼は、確かに我々の後ろにいて、進行方向も同じだった。それは間違いなく。

まぁ、もしかしたら佐原さん雑草に間違えられたのかもしれませんけどね。今でも存在感のないヤツですが、当時はもっと存在感ありませんでしたからね。「あんれ、雑草が歩いとる」みたいな感じでね、それこそUMAか、雑草の新種か何かと勘違いされちゃったのかもしれませんけども。

いやぁしかしながら、この体験はほんと心臓に悪かったなあ…
というわけで、これが佐原さんの「怖い話」です(笑

話してる途中で気づいたんですけど、これ、怪談じゃなかったですね(笑
ホラーなのかもあやしい(笑

あなたも、怖い体験したことありますか?
よければ、コメントなりお手紙なりにエピソードを書いて送ってくださいね!

そんなわけで、最後まで聴いて下さってありがとうございました!
それでは、またね。



【了】



佐原誠のTwitter
https://twitter.com/this_is_makotoS

佐原誠のYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCHa8f1Jojqwt_oPHP0V0Gvg

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