ボルゲーゼ美術館
以前ピックアップしたジャン・ロレンツォ・ベルニーニ の彫刻が収蔵されている美術館です。今回は絵画他コレクション一部をご紹介します。
ボルゲーゼ美術館はイギリス式庭園・ボルゲーゼ公園の一画にあります。
"ボルゲーゼ家"はシエナ出身の貴族です。教皇も選出され、イタリア名家の一つ。シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿によって夏の邸宅として造られました。
ベルニーニによる"シピオーネ・ボルゲーゼの胸像"肖像画はベルニーニ自身です。シピオーネ・ボルゲーゼはベルニーニやカラヴァッジォのパトロンでもあり、ここには多くのコレクションが収蔵されています。
美術館は完全予約制で、日時予約で見学可能です。一階は彫刻、2階は絵画中心に展示されています。
予約制なので時間に限りはありますが、じっくりと作品を堪能できます。
ラファエロ"一角獣を抱く貴婦人"
突出しているのはカラヴァッジォのコレクション。
'ゴリアテの首を持つダヴィデ"
少し前にも日本に遊びに来ていましたね。
"聖ヒエロニムス"聖書を翻訳した聖人。書物と髑髏がアトリビュート。個人的に好きな題材です。
"荒野の洗礼者ヨハネ"カラヴァッジォの作品は優美で悍ましい所が本当魅力的。
内装も豪華絢爛です。他にもパルミジャーノ、コレッジオ、ルーベンス、クラナッハまで。素晴らしいコレクションの数々です。
カノーヴァもおります。きちんした写真が少なかったです‥訪問時は最大目的がベルニーニでもあった為ですが、こう改めて振り返ってみても非常に贅沢な空間であることがわかります。
チャンスのある限り、美術館は数度は訪れたい場所です。時によって惹かれるものが異なったり、新たな発見もあります。自分自身が何を魅力と感じるか、どこに着眼点を置いているか、変わらぬ美しさを放つ芸術品を前に過去の私と比較する事も楽しみの一つ。顔が映らない贅沢な鏡です。
ちなみにこのローマ旅はローマに点在するベルニーニ作品を観る為、自転車で市内を巡りました。
階段横に自転車用スロープがあるので、テヴェレ川沿いも走ることができます。レンタサイクルは重いですが‥自転車で散策とってもオススメです。
ボルゲーゼ美術館でした。