脳は食事でダメージを受けている

白澤卓二「脳の毒を出す食事」より

1.はじめに

 ついつい外食や惣菜やお菓子など好きなものばかり食べてしまい、体に良い食べ物は具体的に知らない。何だか頭がぼんやりしてしまっているのは毒物のSOSかもしれない。
 脳を活性化させるためには、毒を溜め込まない食事が必要。

2.糖質制限

 糖質と結合したタンパク質は、老化タンパクAGEとなり、血糖異常を引き起こす。人体が無理なく消化できる糖質は1日18グラム、玄米50グラム相当に過ぎない。

3.良い油を摂取する

 オメガ3には抗酸化作用があり、脳へのダメージを防ぐ。亜麻仁油や荏胡麻に含まれるα‐リノレン酸、魚類に含まれるEPAとDHA、エクストラバージンオリーブオイルに含まれるオレイン酸(オレオカンタール)である。
 また、ココナッツオイルやパーム油に含まれるMCTオイル(中鎖脂肪酸)は、長鎖脂肪酸の2分の1塩基であり、4倍速くエネルギー化されるため殆ど無害である。

4.脳に悪い食べ物

 脂質では、トランス脂肪酸とオメガ6が有害である。
 牛肉や豚肉の脂肪は良くないが、亜鉛が多く含まれているため、脂肪が少なくてビタミンが多いグラスフェッドビーフを食べるのが良い。
 アメリカ・カナダ・オーストラリア等からの輸入牛肉や豚肉には、肥育ホルモン剤やラクトパリン(飼料添加物)が使用されており、大量のエストロゲンが残留して乳がんとの関係が指摘されている。国産品にはそれらは使用されていない(ホルモンフリー)が、抗生物質は投与されている。
 小麦が発芽する際に必要なタンパク質であるグルテンは腸に炎症を生じさせる。

5.解毒作用のある食べ物

 ブロッコリー、キャベツ、ケール、蕪、ラディッシュ、ルッコラ、青梗菜、アボガド、ビーツ、大蒜、生姜、グレープフルーツ、レモン、海藻類、玉葱、ブラジルナッツ、パプリカ、カリフラワー、エクストラバージンオリーブオイル。

6.整腸作用のある食べ物

 牛蒡、菊芋、茸類、モロヘイヤ、納豆、玄米、蒟蒻、ホウレン草、枝豆、胡麻、春菊、キウイ。

7.解毒を促す行動

 夜、やり残しを翌朝に回して一定の睡眠時間を確保する。これにより、破損した細胞を分解して作り直す自食作用(オードファジー)が働いて、脳の毒が洗い流される。
 便を長く腸に留めると毒素が発生するため、便秘を解消する。
 低温サウナや遠赤外線サウナにて汗をかき、重金属や農薬や食品添加物といった毒素を発散する。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?