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貧困層の闇🕳〜日本のセーフティネットの限界

この夏起きている異常な暑さで、浮き彫りになってきた貧困層の闇について、医療従事者の視点で語りたいと思います。

病院に勤めていると、色々な境遇の人たちに出会います。
いわゆる高所得者から生活保護者まで。

高所得者は、室料を支払い特別室と呼ばれる個室に入院。ちょっとしたホテルの一室と変わらない充実した環境です。

一方、低所得者は2つに分かれます。

生活保護者・・・最低限の医療は受けられるうえに、医療費免除という、あり得ないほど恵まれた環境が補償されています。

それ以外の低所得者・・・まず病院の外来には受診しない。というより、できない。毎日の生活がギリギリで、病気であろうが、怪我をしてようが絶えているのです。本当に限界を超えて、救急車🚑で運ばれてきます。

この差は何なのでしょうか?

貧困層の中では、生活保護者を勝ち取ったものが勝ち組🚩と言って間違いありません。

生活保護者になれなかった人たち、そしてその家族。残酷なまでにヒドい現実です。

知っている人もいると思いますが、生活習慣病と言われる高血圧・高脂血症・糖尿病などの病気はぜいたく病ではありません。貧困層ほど増えているのが現在の常識です。

なぜか?それは食事内容に問題があるから。

安く食事を済まそうと思えば、炭水化物を中心とした主食重視のメニューになります。
分かりやすく言えば、丼系のメニューやラーメン、チャーハンなどのご飯炒め物系が代表的。

お腹はふくれますが、先程述べた生活習慣病のエサとも言えるメニューになります。

高所得者ほど健康に意識が高いので、バランスの良い食事を心がけています。だからそのような病気にはかかりにくいのです。

話を戻します。

この夏は特に暑い。猛暑日☀が当たり前。

熱中症で毎日病院に患者さんが運ばれてきます。

そこで気付かれる真実。

自宅にエアコンがない……

こればかりは、我々が関与できないポイント。
治療をしては退院し、そしてまた熱中症を繰り返し入院してくる。

我々医療従事者ができることは病気を治すことまで。そこから先は行政の管轄になります。

日本の国民皆保険制度で、日本国民であれば医療はある程度補償される。
ところが、生活保護者になれないレベルの低所得者は生活が補償されていない。

つまり医療というセーフティネットに引っかかるだけで、生死の狭間で生きている人々がいるということを、真剣に考える必要があるのではないかと思います。

日本の本当の意味でのセーフティネットを見直すべきです。

貧富の差が今後さらに進むのは間違いありません。
それも子ども世代にも影響してきます。教育格差がうまれて、負の連鎖が続くのです。

政治が悪いのか?誰が悪いのか?

そう考える間に、日本全体が貧しい方向にバランスが傾いています。

昔は人生の豊かさはお金💴じゃない❕

そう言えたのですが、本音で思うのはお金はやはり必要だということ。
格好つけている場合ではないですね。
幸せを得るにはお金なしには始まりません😢




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