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「やりたいこと」を「行動」に、それがマイプロジェクト!ーマイプロの先輩に聞く!池田詩織さん

皆さん、こんにちは!こんばんは!
「高校生マイプロジェクト」インターンの宮内です。

今回は「マイプロの先輩に聞く!」というテーマで、高校生の時にマイプロジェクトに取り組んだ大学生や社会人にお話しを伺っていきます!

プロジェクト型の探究学習に取り組む高校生や、サポートする先生方に少しでも参考になればと思い、まとめましたのでぜひご覧ください!

今回お話しをお聞きするのは、池田 詩織さん

無邪気な笑顔でいつも周りを温かくしてくれる池田詩織さん
みんな「いけしお」と呼んでいます!

池田 詩織さん(いけだ しおり)
関西大学文学部1回生 教育文化専修
兵庫県出身 高校留学をして島根県津和野高校へ。
大学では、マイプロで興味を持った「自己効力感」をテーマに学ぶ。

※2022年1月現在

自分を変えたいと思い、高校留学へ

津和野町(つわのちょう)は、島根県の南西に位置する町。 山間の小さな盆地に広がる町並みは小京都の代表格として知られている。また毎年7月末に行われる祇園祭の中で、街中を練り歩く鷺舞は津和野の代名詞であり、国の重要無形民俗文化財に指定されている。(出典:Wikipedia

Question
池田さんの高校時代のことを教えてください!

私は兵庫県出身なのですが、島根県に高校留学をして、津和野高校に通っていました。はじめはどうするか迷っていたのですが、オープンスクールに行った時に訪れた津和野の城下町の美しさに心を打たれて、津和野のことが好きになり、津和野高校に進学することを決めました。マイプロがしたいと思っていたわけではなく、自分を変えたい、自分のまわりの環境を変えたいといった思いで高校留学することにしました。

1年生の時には、高校にいる地域魅力化コーディネーターの方にたくさんのイベントを紹介してもらい、参加していました。

部活動では、グローカルラボに所属し、地域の畑を手伝ったり、地域に参画する機会がたくさんありました。そこでは、大人の方々が、高校生の自分を一人の大人として扱ってくれたので、とても嬉しかったのを覚えています。他にも、私は歴史が好きなので、コーディーネーターさんに津和野の郷土史家の方を紹介してもらい、歴史についても沢山お話を伺うことができました。そういった経験をたくさんする中で、自分の知りたいことを調べることの楽しさに気づくことができました。

「進路」をテーマにした座談会を企画

Question
どんなマイプロをしていましたか?

 高校2年生の時から、津和野高校の生徒を対象に、大人の方と、進路をテーマにした座談会を開くというプロジェクトをしていました。大人の方に15分くらいで進路の話、自分の経験など、なんでも話したいことを話してもらい、それを聞いて、どう思ったのかを話すという会です。

このプロジェクトを始める前に、所属していたグローカル・ラボの部員で、家具メーカーの社長さんに話を聞く機会があり、企業がどんな社会課題をもっているのかなどを聞き、大人の真剣なアドバイスが面白いと思ったんです。それがきっかけとなり、他の人にもそれを体験して欲しくて、始めました。

 この座談会をやってみて、大人の方々からの反響がとてもよかったことが印象に残っています。「自分の経験を話せてよかった」「自分の整理になった」といった声が多く聞かれました。高校生はいつも10~20人くらいでしたが、リピーターとして来てくれる生徒が多かったです。高校生同士ではあまり話さないようなことも話すので、友達の知らない部分を知ることもありました。私たち高校生が話すときに、大人が緩衝材となってくれたので、普段なら話しにくいようなことも、素直に意見を言い合うことができました。

もっと多くの人に体験してもらうには……

Question
「ここでこうしておけばよかったかもしれない」と思うことはありますか?

部活があって来ることができない生徒がいて、その部活の先生に話を通しておくなど、誰でも参加できるようにする配慮が足りなかったと思います。また、アットホームな雰囲気であった一方で、オープンな雰囲気が足りていたなかったので、新しい参加者が増えず、リピーターばかりになってしまいました。振り返ってみると、アットホームさとオープンな感じを両立することができていれば、もっと多くの人に座談会を体験して欲しかったなと思います。

どれだけプロジェクトに取り組み、学び取ることができたか

Question
もっとも心に残っていることを教えてください。

マイプロジェクトアワードに出場した時、私は1次予選で負けてしまいました。その時に同じグループだったほかのチームが全国summitに出場しました。そのチームには取材が来ていて、それを見て、とても悔しくなりました。しかし、そのチームの決勝プレゼンを見た時に、マイプロは勝った負けたではないことに気づかされました。自分がどれだけプロジェクトに取り組んだか、そこからどれだけ学び取ることができたかが一番大切なことだと分かりました。

アワード前は、勝つことに意識が向いてしまい、自分のプロジェクトも「やりたいこと」から「やらないといけないこと」になっていたと思います。「もっと規模を大きくしなきゃ」とか、「もっとたくさんの人に来てもらわなきゃ」と義務感が大きくなってしまっていました。しかし、アワードを通して、このことに気づき、初心に帰ってもう一度自分のやりたいことをすることができました。

「自己効力感」をテーマに大学で学ぶ

Question
今の池田さんの大学生活に繋がっていることはありますか?

プロジェクトでたくさんの人と話してきた中で、「自己効力感」(ある課題に対して結果を出すために、自分が適切な方法を用いて遂行できる能力があると認知すること)について興味を持ちました。そして今、この自己効力感をテーマに大学で学んでいます。マイプロをする中で浮かんだ疑問を大学で学ぶことができています。

Message
マイプロに取り組んでいる高校生たちへメッセージを!

自分の「やりたいこと」を行動にうつすと何でもマイプロジェクトです。周りのヒト・コト・モノすべて活用して、行動していってください!

ー 池田さん、ありがとうございました!


Interview Point
インタビューのポイントと学び

  • 自分の知りたいことを調べることの「楽しさ」に気づく!

  • 大人の真剣なアドバイスが面白い!他の人にも体験してほしい!

  • 初心に帰ってもう一度自分のやりたいことを考える!

  • マイプロでの疑問を大学の学びにつなげる!

今回、池田さんのお話しを伺って「やりたいことを行動にうつすこと」がマイプロでとても大切なことなんだと改めて感じました。

とはいえ、シンプルで難しいんですよね〜……
特に「やりたいこと」を見つける、というのもなかなか難しい……

池田さんは「進路」という誰もが関わる身近なテーマからアプローチして、「やりたいこと」を見つけ、マイプロ、更には大学での学びまで発展させていっているのだな、と学びました!

聞き手:宮内裕大

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