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猛暑日に一歩も家から出ない(600文字)

『パパはいいよねー!』


ママが部屋に入って来て、このセリフを吐いた。

あつそうな朝

私の勤める会社は7月の第3月曜日の海の日に続き、2日間連休がある。

火曜日の朝9時。

私はクーラーのきいた部屋で夜更かしからの眠りをたしなんでいた。

起きないわたし

睡眠がそれなりに取れていたからか、私は一気に覚醒した。

私『・・・そうだねぇ』

目は開けず。

しかし、しみじみと私は返事をした。

これからママはアルバイトに行く。

こんな暑い日に自転車に乗って。

職場は店で祝日という概念がなく、昨日も仕事をしている。

さらに今日と明日、私が惰眠をむさぼる3日間働かなければならないのだ。

アツくなるママ

ママ『ホントムカつく!』

ママの苦労を理解して言った、私の『そうだねぇ』だったのだが。

どうも逆に怒らせてしまったたようだ。

エラい人の格言

幸せを理解するには、比較する対象が必要である

中身のない格言を思い浮かべながらあしらう。

この哀れな伴侶は、もうすぐ出勤時刻が来ていなくなるのだ。

私は返事をしながらも決して布団からは出ない。

ぜいたくな休日

騒がしいママがいなくなった途端、私は布団から出る。

歯を磨き、顔を洗い、プロテインドリンクをチビチビと飲む。

さて、今日はどうしよう?

そう考えながら、昨日のパトロールの続きをすべくPCの前のイスに座る。

お昼を食べてから出かけるか?

しかし、昼頃はさらに日が強そうだ。

こんな休日はダラダラするのが最高の贅沢な気がする。


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