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服薬生活はじまりはじまり

どうも。ハリソン山中です。


不安障害と診断されて約8年、鬱病と診断されて約2年半
これまで漢方と頓服を飲みながら生活習慣の改善やカウンセリングでの治療でやってきたが
ついに抗うつ薬に頼ることになった。

というのも前回の記事を投稿してから、体調が急激に悪化したためだ。


パニック発作を頻発しながらなんとか騙し騙しやってきていたが
夏休みに入り、しばらく鳴りを潜めていた鬱病の大きな揺り戻しがやってきた。
鬱病になって以来2度目の大きな波。
一度目よりもかなり大きな波。

ベッドから動けないくらいの倦怠感。
激減する食事量。
久しぶりの希死念慮(厳密にいうと一歩手前のような感情。「このままだと死ぬ事を選びそう」という感じ)。
近所のコンビニですら外出が苦痛。怖い。
テニスも創作活動もファッションも、何も興味が湧かない。
言葉の引き出しが開かない。言いたいことを文法に落とし込めない。思考に常に靄がかかる。
人と会うのが億劫。というか変なことを口走りそうで人と会うのも怖い。
当然夏休み中の予定はすべてキャンセル。
休みが明けても職場へは行けず。



抗うつ薬を飲み始めるも、はじめは不安感が増幅したりずっと頭痛がしたりで
生きた心地がしなかった。
(幸い一番怖かった吐き気があまりなかったのが救い)


ただ、抗うつ薬を飲み始めて2週間が経ち
少しずつまた動けるようになった。
昨日、1か月ぶりに出社もすることもできた。

当然薬の効果もあるのだろうが、大きなきっかけが2つある。
1つは、(よりによってこんなふざけたタイミングで)免許更新の時期が来たこと。
一度違反をしてしまっているため、2時間の講習を受けなければならない。

現在、バスも電車も乗れない自分にとって唯一の交通手段である自動車を
剥奪される訳にはいかないのだ。

(てかはがきが来てから半年とか猶予くれよ。なんだよ2か月って。)



もう1つは、僕の好きなアーティストであるサカナクションの山口一郎氏が
うつ病を患いながらも活動しているという内容のドキュメンタリーを見たこと。

青春時代、耳がちぎれるくらい聴いたサカナクション。
いじめられたり、失恋したり、辛いことがあっても
サカナクションを聴いてやり過ごしていた。

詩的でクールで、夜が似合う曲が沢山あるため
息苦しい夜を深く心地いいものにしてもらったことが幾度となくある。


突発性難聴だったり、群発性頭痛を患っている事は何となく知っていたが
まさか自分と同じ(と括ってしまうのは大変恐縮ではあるが)鬱病だったなんて。
そんな山口氏が、2年間の休養期間を経て活動を再開しているのを知り
奮い立たせられた。


ドキュメンタリーで山口氏が「元に戻る」ではなく「新しい自分になる」と言っていた。
そしてこの病気と敵対するのではなく肩を組むくらいの気持ちで付き合っていこうと。

自身も初めて鬱の回復期に入った頃は「治そうとしない」事を頭の片隅に置きながら過ごせていたはずが
いつしか「元気だった頃の自分に戻る」「以前より進化した自分になる」と
自身を奮い立たせながら過ごすようになっていた。
一見、前向きな動機なだけに、これがメンタルにとって悪影響であることを自覚できずに来てしまった結果が今回の揺り戻しなんだろう。
(ちなみにこの"揺り戻し"というのは山口氏が使っていた表現)


「元の自分に戻ろうとしない」と聞くと諦めのスタンスが強いように聞こえるが
「新しい自分に生まれ変わる」と言い換えると、なんか悪くない気もしてくる。
病気である事実を受け入れる。ただ生きる事には前向きに。
そんなところだろうか。

とりあえず10月30日までに免許更新の講習を受けに行く。
2時間?いけるいける。
まあ間に合わなくても最悪病気を"乗りこなせるようになったら"適正試験だけ受ければいい訳だし。
それも間に合わなかったらまた免許取りなおせばいいし。



あ、ちなみにアドベンチャーと僕と花が好きです。


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