№157【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『その心は!』~へんいちエッセイ講座上級・参加作品~
クリスマスイブ。布団にくるまって、プレゼントはまだかまだかと待っているだけでも寒いのに。サンタさんは静まり返った月の時間、雪の中、世界中の子供たちにプレゼントを配ってまわる。
トナカイの引くソリには屋根もなく、凍てつく寒さをしのぐものといえば立派な髭とド派手な赤い衣装と帽子。
「それで大丈夫?」
わが家のプレゼント用に用意した靴下を重ね履きしても怒りませんから、どうぞ遠慮なく使ってください。
※
中1の娘にはもちろん、もしかしたら小4の息子にも「うすうす」どころか、しっかりハッキリと気がついていると思われるサンタさんの正体。
「サンタさんは『もしかしたらいないカモ』と、チラっとでも思ったらもう来てくれないんだよ・・・」
知人に教えてもらったキメ台詞を使ってみたワタクシ。でもシレっと娘にこう言い返された。
「だっていい子にはサンタさん来るも~ん」
クリスマス時期、同じく寒いのは懐事情。子供たちにこうお知らせした。
「サンタさんの資金は無限じゃありませーん。サンタさんは世界中のよい子にプレゼントを届けるので、なるべく高価なものは控えてね」
サンタさん、お名前をかたって申し訳ありません。
せめて家くらいは暖かくしておきたくて、石油ストーブにプラスしてわが家は『こたつ』を使うことに決めた。
こたつ、それは一度入るとなかなか抜け出せない、動かなくなるという恐ろしい魔法がかかるから何年も避けていたもの。
「こたつ暖か~い!」
冷え切った身体がポカポカ、こたつの虜になっていく家族たち。
「こたつといえばあれだよね」
ワタクシ、頂き物の果物をそっと添え、こたつ気分を盛り上げた。
※
一方、夏。特に今年の夏は異常事態。「外出は控えましょう」などと言われているほどなので、わが家のエアコンには大変申し訳ないけれど、24時間フル稼働。こちらは電気代が恐ろしい。
「涼しいうちに夏休みの宿題をしておきなさーい」
と言われていた、小学生時代が懐かしい。
「寒い冬と暑い夏、極端すぎる」
暑すぎてなかなか片付かない子供たちの夏休みの宿題をぼんやりと眺めながら、ワタクシ、季節を超越したなぞかけを思いついた。
なかなか終わらない夏休みの宿題とかけまして~、こたつのおともと解きます。その心は!
どちらも「みかん」でしょう。
・・・。
ちょっぴり寒くなったのち、恥ずかしくてよけいにカーっと暑くなった。
どんまい。
これは先輩noterへんいちさんが主宰されるメンバーシップの「エディターコース★エッセイ講座上級7期」に参加した作品です。
https://note.com/virgin_flight/n/n22dcd02e6d04?sub_rt=share_pw
今回はこのような条件が出されておりました。
・・・。
どんどん条件が厳しくなっとる。
(愚痴でも悪口でもなく不満でもない、と言い訳)
でも、これを見たときにワタクシある作戦がピーンと思い浮かんだ。それは以前行われた「なぞかけ選手権」に出品した作品。それをオチで使えばいいじゃーん。
そう! ひとつぶで2度おいしい「使いまわし作戦」決行。
うっすらとしか日の目をみなかった、このオチが、2回目の登場によって報われますように・・・。
場合によっては3回目の登場、もしくはワタクシの持ちネタになることもあり得るお気に入りのこのネタ。読んでくださった皆様にクスっとして頂ければ幸いです(^▽^)/