2分で読める子育てエッセイ【子供達が学校に行っているマニマニ】№72『虫の知らせ?』
スーパーで袋詰めしていた時、袋をバサッとした拍子に何か足の甲に当たった気がした。
何も無いと確認して袋を引っ張ったので、きっと何もないはず。
でも、何かが当たった感触はしっかりとある。
なに? めっちゃ気になる~。
絶対にお金ではないと分かっていても、念のために、あちこち結構しつこく探した。けれどやっぱり、何もない。
すると一緒に買い物に来ていたダンナが
「天使にでも踏まれた?」
と、茶々を入れてきた。
ふーん。
それは光栄だ。
記念に羽の一つも頂ければ、超嬉しい。
と、かる~く返事をしておいた。
次の日、朝っぱらから ダンナが悲鳴を上げた。
「ギャー! 痛い~」
どうやら、ワタクシが出しっぱなしにしていた、存在感抜群のミニテーブルに足を引っかけたらしい。
すると驚くことに、ダンナが痛いと言っているのは、昨日ワタクシが天使に足を踏まれた場所と全く同じところだった。
もしかして・・・昨日、気になったのは虫の知らせ? いや天使のお告げ?
昨日、コロンと落ちてワタクシの足に当たったのは、もしかして身体を張ったダンナの渾身のオチ、いや、前フリだった?
なんて言うてる場合か。
いや、それより病院。
骨が折れていないか確認しておこう。こんな事もあろうかと、杖を買っておいてよかった。
なんて言うてる場合か。
病院の先生から、骨には異常なしと言われたあと
「『それマイ杖なの? いいの持っているねっ。丁度良かった。』って褒められた。」
と喜んでいる場合か。
ああ、やっぱりキッチリ片づけておけばよかった。
普段、子供達には「片付けしなさーい」なんて言っているくせに。
ごめーん。
まさかのダンナの怪我に急な出費。
お札に天使の羽がついて飛んでいってしまった。
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