2分で読める子育てエッセイ№958『わが家の新しい家訓』
元旦、実家の母が作ってくれたおせちと雑煮をワタクシの両親と弟、そしてワタクシの家族、計7人でおいしく頂くことに。
するとワタクシの1つ下の弟が、おせちに入っていたカマボコを見てニヤリとしてこう言った。
「おや? このカマボコ、随分大きさが違うよね。ほら、こっちなんか上は太いのに下の方が細くて・・・まっすぐ切れてないし」
たぶんだけど、きっとだけど、ほぼ99%の確信をもって、姉のワタクシのせいだと思っている弟。ちょうど前日ちょぴりワタクシも手伝ったというか、つまみ食いをした場面に出くわしていたから。
ところが反論したのはワタクシではなく、まさかの中1のワタクシの娘。弟に向かってこう言った。
「ごめんね。まだ包丁が上手く使えなくてまっすぐ切れなかったの。それに1本を7等分って難しくて」
ひょーっ!
ムンクの叫びのような表情になった弟。速攻で娘に謝った。
「ごめん!ごめん!ごめん! 7等分? それは無理無理。俺もムリ。慣れないのに一生懸命切ってくれてありがとう!」
ふーん。姉とは全然態度が違う訳ね? 姪っ子ちゃんには超あまあま。
するともっとスンと澄ましたワタクシたちの母、弟にこう言い渡した。
「そうそう。お腹空いている人は大きいの取ればいいでしょ? ちょっと味見をしたければ小さいのを取れるよう『わざわざサイズを変えてあげている』のよ?」
『わざわざサイズを変えてあげている』
わが家の新しい家訓ができた瞬間だった。
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