キンカチョウcafe2024・11・4「中1の娘が知っているのにワタクシが知らない味」
ある日、中1の娘が知っているのに、ウン倍も長生きしているワタクシが知らない味があると知った。ふつうは自分も知りた~い! と羨ましがると思うけれど今回のはちょっと違う。きっとこの先も1㎜も羨ましいと思うことはない・・・ハズ。
※
わが家の小鳥、キンカチョウ。その中でも特に懐いているコッコが娘と戯れていたときのこと。
「コッコが私の手に乗ってきた~!」
全身薄いグレーっぽいコッコが羽を手入れしていると羽の1枚1枚が透けて見え、とてもきれい。もっとジックリと観たくなった娘。コッコが乗った手を高く上にあげ、羽を照明の光にかざしたそのとき、
「ぽとっ」
無意識に半開きになった娘の口の中に容赦なく、コッコの落とし物が。
「☆▲◎××!!」
娘は大慌てで洗面所に向かうと、ものすごい勢いで口の中をゆすいだ。
「ぺっ! これひどい味がする」
もう、お気の毒としか言いようがない。
うっかり知ったそのお味、漢方薬なんか目じゃないくらい「渋くて」「苦くて」「えぐみ」を凝縮させた味。「身体に良いわ~」とはチラリとも思えない「濾しとられたカス」。その物自体は臭わないので余計にダメージが大きいと娘がのちに語った。
それを聞いたダンナ、ただただ大きく頷いている。
ひょーっ! ダンナも知ってるの? え? 2回も?
その時ハタと気がついた。
小鳥たちはいつも四方八方だけでなく、上も下も警戒している。そして決してポカンと口を開けず、キリッと嘴を閉じているのは、もしかしたらこの味を知っているからかもしれない。チョウ気の毒だと思った。
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迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません?
ありがとうございま~~~す
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ