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piromoneyorigami
2分で読める子育てエッセイ【子供達が学校に行っているマニマニ】№102『それ、いま言う?』
「金は天下の回りもの」という話から、大昔の事を思い出したうちのダンナ。
「そういえば、昔、俺が財布を落したよね?」
覚えてる。
給料日の直後なのに、財布をどこかに置き忘れたって言ってた。
どうせなら、ワタクシの目の前で落とせって、散々言ったから超覚えてる。
「その後、急に宝くじ運だけはよくなった気がするんだよね~。今のところ、落とした分だけ宝くじの当選金で戻って来てるし。金は天下の回りものっていうけど、本当かもしれないね~」
と、言い出した。
え?
初耳~。
落としたお金と宝くじの当選金がプラスマイナス、ゼロ。
そんなことがあるんだ~。
不思議な話があるもんだと思っていたら、さらにダンナが大昔の記憶をたどってこんなことを言い始めた。
「あの時、3万円貸してくれてありがとう」
はい?
ワタクシ、ダンナに3万も貸したの?
完全に忘れていましたけど?
「しかも、返さなくていいって言ってもらって、本当に助かった~」
うそーん。
そんなに気前いいこと言ったの?
あの時のワタクシは知らんけど、いまのワタクシだったらキッチリ返してもらう。もちろん利子付きで。
ダメもとで聞くけど、それってもう時効?
だよね?
普通、お礼は何度言われてもいい気分のはずなのに・・・なぜかとてつもなく損した気分になってきた。
それ、いま言う?
え~。
今後、ダンナが宝くじを当てるたびに
「もしかしたら、貸したまま忘れているお金があるのでは・・・」
と疑うようになること必須。

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