2分で読める子育てエッセイ№923『余計に猛烈にこの上なく』

ある日のこと、子供部屋のテーブルの上に小4の息子・イチが書いた紙が放置されていた。
「なにこれ」
見てみると「説明書」というタイトルで何やら超詳しい説明書きがしてある。残念だけれども、ワタクシにはなんのことかよく分からない。
たぶんだけど、何かのゲームの攻略本的な何か？

そんな超力作を昨日からほったらかしにしてあるので、テーブルの上の有象無象にくしゃくしゃにされる寸前。ちょっぴりこぼれたジュース、ウッカリ落としたポテチの脂ぎった破片、息子が頭を拭いたびちゃびちゃなタオル。
気になったので、念のために息子に訊いた。
「これなに？　母はイチの大事なものだと思うけど・・・」
すると慌てて息子はさっと自分の後ろに隠すと
「見ちゃだめ～！」
と言ってどっか行った。
散々、ほったらかしておいて見ちゃダメって、どうなんそれ。

最近、ちょっぴり隠しごとをするのがブームな息子。
ワタクシが全く知らないことならまだしも、ちらっと見せて隠されるので余計に猛烈にこの上なく気になる。
ちぇっ。