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ゲイトソリューション(GS)の機能と歩行分析
こんにちは!
理学療法士をしているyukiです。
今日のテーマ、脳卒中者の装具処方において、ゲイトソリューション(以下、GS)で本当に大丈夫?という内容でまとめていきたいと思います。
もちろん僕もGS自体は好きですし使い勝手が良く、歩行のメカニズムをよく捉えられた装具の1つだと思っているので、臨床上重宝しています。
外観的にも利用者がよく好みますよね。
そのため、処方としてGSを選択するケースは多くなっているのではないでしょうか。
義肢装具学会誌の記事では、統計でGSの使用率は10%前後のようです。
臨床的にはもう少し多い印象でしたが、このGS自体は上手く使いこなせていれば問題ありません。というよりも使った方が利便性は良いかなと思っています。
ただ、ここで記事をまとめようと思った理由としては、しばしばGSをコントロールしきれない症例と出会うケースがあり、話を聞いていくと割と単純な理由で処方され、その方の生活や機能的な状況に合っていないケースも多いようでした。
そこで、今回はGSの特徴から、設定や使用ができる状態、GS使用時に歩行分析上、気をつけて観察しておいた方が良いことをまとめていきたいと思います!
GSについて
まずはこちらのHPをご覧ください。基本的なGSの情報を確認できます。↓
添付したHPでも紹介されていますが、GSの機能性をまとめます!
油圧の調整:4段階、1が弱く4が一番強い制動できる
初期屈曲角度:0度か5度で設定が可能
足関節機能性
背屈:底屈に制動された分が背屈補助として機能、その後は背屈誘導として働く
底屈:油圧ダンパーで底屈は制動される
側方安定性
・側方の足継手のために側方安定性が比較的に良好
その他の特徴として
・装具の運動軸は足関節運動軸とほぼ一致
・足継手は完成後の調節が可能
・靴に入れやすいため、後方からの装着が容易
上記の内容は書籍、「脳卒中の下肢装具の第2版」を参考にまとめています↓
この本、僕は好きで基本的な装具の内容は理解しやすいです!今は第3版も販売されてるようですね。
話はそれましたが、ではこのGSを使用することで、脳卒中者の歩行にどのような影響を与えるのでしょうか?
画像を確認しながら解説していきたいと思います!
脳卒中者の歩行の特徴とGSによる機能性
下記の画像を確認ください!
ここから先は
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