「どうせ死ねないから、生きるしかない」
【音声で聴きたい方は一番下の「ラジオ配信」からどうぞ】
週末は、
ある勉強会に。
長年、同じメンバーで学んではいるものの
毎回、新しい発見の多い時間。
先日は勉強会で
参加者みんなで
LGBTQの方のインタビュービデオを
観る機会がありました。
そこには
LGBTQの当事者として
生きていく上での
葛藤や生き辛さや、
仕事観、結婚観、家族観などなどが
映し出されていました。
その中で当事者の方の
「どうせ死ねないから、生きるしかない」
という言葉。
その言葉が強く心に残って、
鑑賞後、
みんなでディスカッションする際も
そのことについて取りあげてみました。
5人のグループでの
ディスカッションでしたが
私以外みんな
「私には
『どうせ死ねないから、生きるしかない』の
感覚は分かりません。
そんな風に思ったことも感じたこともないから。
でも、分からないけれど、
理解しようと寄り添うことはできる」
という意見でした。
逆に私は、
「えっ!みんなそう感じたことないんだ!」
という
驚きの方が大きく(笑)
私などは
学生の頃から、
「どうせ寿命が来るまで死ねないから、生きるしかないか」
と、思いながら生きているところがありましたし、
インドや世界中を旅して
グルを探している時も
「自分が誰かも分からず、
なぜ生まれてきたのかも分からずに、
一体、なにに向かって
どうやって生きろというの???」
と私には、疑問しかありませんでしたから、
逆にみんな、
そんな感覚になったことないんだな、と。
昔は、
「どうせ寿命が来るまで死ねないから、生きるしかないか」
なんて思う自分は、
なんてネガティブな考え方なんだ、
と思っていましたが、
もしかしたら
ネガティブではなく、
「受容」や「降参」という言葉に近い
感覚なのかなと思っています。
私たちは
意図せずこの世界に生まれてきて、
※自分で選んで生まれてきた、
とも言いますが、
それはここでは横においておきます
さらには
生きていると
自分の思い通りにいかないことばかりで
辛いこと、大変なこともたくさんで、
そんなことであれば
「この世界とおさらばしたいです」と願っても
何かしらの大きな力が働いて
「それはダメです」と、
卒業もさせてくれない。
だとしたら、
その大きな力に対して降参して、
生きることを受け入れて、
日々、淡々と、
今の自分の心地よさや穏やかさ、
今この瞬間の、感謝と幸せを味わいながら
生きていくよ、という
受容のような、降参のような。
日本は「死」についての話題は
タブー視されやすいですが、
でも、自殺者がこれだけ多い今の日本。
もしかしたら、
思っている以上に多くの人が
死について、
考えているのかもしれませんね。
「どうせ死ねないから、生きるしかない」
みんなは、この言葉から
何を感じるのかしら?
ネガティブな意味でも
ポジティブな意味でもなく、
ただただ
みんなの本音を聴いてみたいな、
と思った週末でした。
素敵な1週間を♪