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#238 「え、全然忙しくないっす。」って言う!
2022.12.20.
初任校の同僚で、「M先生とM先生」という若手男性コンビがいた。2人は5年生を担任していて、こちらは初の6年生担任だったため、同じ高学年島としてお世話になった方々だ。
このお二方の尊敬ポイント、ナンバーワンは…
「え、全然忙しくないっす。」
と言うところ!!!
5年生なんて学習も難しくなってくるし、思春期反抗期でちょっと生活指導的にも大変になってくるし、宿泊学習もあるしで、絶対忙しいだろうと思うのだが…
こちらが「今ちょっと大丈夫ですか?」と言うと、大抵「え、全然忙しくないっす。」が返ってくるのである。
これは、お互いが異動して違う学校になってからも変わらずで、
「久しぶり〜!どう?仕事は忙しい?」
と聞いても
「え、全然忙しくないっす。」
なのである。
学級が大変で…校内研の授業者で…行事が立て込んでいて…
久しぶりに会うと多忙を嘆く声の一言二言聞こえてきてもおかしくないと思うのだが、そうならない。
ある程度忙しいことは間違いないと思うのだが、「別にこのくらいどうってことない」と思っているか、「忙しいところは見せるものではない」と思っているか、忙しさを感知しない高い鈍感力の持ち主なのか、どれかではないだろうか。
また、2校目の学校にもいつも「全然忙しくないよ。」「暇だな〜。」と言っているN先生という大先輩がいた。
朝から「ちょっといいですか」と質問をしても、嫌な顔一つせず答えてくれる。追い込まれて焦る姿をほとんど見たことがない。
みんなどうしてそう言うのかは置いておいて、「全然忙しくないっす。」と言うことには大きな効果があると思う。
・チャンスを逃さない。
常に忙しそうにしているだけで、「あの人に頼むのはやめておこうか」となってしまうケースもあるだろう。もしかしたら、貴重なチャンスを逃しているのかも。
・後輩が質問しやすい。
先輩が忙しそうにしている、帰らない…。後輩としては困りものである。質問のタイミングを窺わせてしまうなんてかわいそうである。
忙しさを出さない先輩のおかげで、私は安心して質問ができた。
先程の方々に学んで、できるだけ私も「全然忙しくないっすよ。」を使おうと意識している。
が、残念なことに、「忙しさを出さない」は不得意分野のようだ。
顔や態度から溢れる焦り感。
「全然忙しくないっすよ。」と言ってみたときに顔に書いてある「いや、本当は忙しいけど!!!」の文字。
かっこいい先輩は背中で語ると言うが、背中から滲み出る追い込まれっぷり。
修行が足りーーーん!
30分で書きなぐった記事、ここに置いて、やるべきことに戻ります。