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#676 スポーツは一種の共通言語
2024.11.24.
この土日は、夢の中にいるような2日間だった。両日とも大学バレー部の集まりに行った。
ちなみに私、運命のイタズラ?によって、中高時代は卓球部だったのに、なぜか大学に入ってから体育会のバレー部に入ることになってしまった。
つまり…大学でバレーサークルに入ろうとしていたのに、学科が体育科になってしまって、体育会の部活に入れと言われ、やったことのないバレー部に初心者で入部した、というわけである。
サークルではなく部活だったことで、大学生活の思い出と言えば一番は部活で、それはそれは濃いキャンパスライフを送ることになったのだ。
★土曜日/同期で勝手にOG会
もともとこの土曜日にOBOG会が設定されていて、同期6人全員とはいかずとも4〜5人くらいは集まれる予定になっていた。
が、少し前になって会場の都合でOBOG会が日曜日に変更になったという連絡が。日曜日だと難しいという人も何人かいて…
もうこれは、土曜日にうちの代だけで勝手に集まろうぜ!
という話に。
集まる場所は関東近郊のとある子のお家。5人家族の住む新築に、バレー部4人がそれぞれのタイミングで集まり、途中送りに来たそれぞれの家族なんかも入り乱れたりなんかして、なんかもう大円団。
思い出話に笑って、
作ってもらったり持ち寄ったりした料理を食べて飲んで、
友達の旦那さんの誕生日を勝手に祝って、
お悩み相談で私が泣いて、
それぞれの夫婦関係について「へえ〜」ってなって、
もう、楽しすぎた!
こんな濃密な関係の友人がいて、本当に良かったなと思う。
途中抜け予定のAちゃんが、こんなことを言い出した。
「明日のOBOG会も行きたいなー。家族にはちょっと引け目があって会のこと言えてなくてさ。……ねえ、みゃー。この後車で家族が迎えに来たときにさ、『明日の会、Aちゃんももちろん来るよね?』ってみんなに聞こえるように聞いてくれない?そしたら行かせてもらえるかも!」
…え!?
私に芝居をしろと!?
急な演技依頼。しかも、迎えが来るのはもうすぐである。え…そんな白々しいセリフを普通に言えるのか?
私だけ急激に緊張感が高まり、脳内シミュレーションが始まり、口数が少なくなる。
そしてついに、Aちゃんのお迎えが来た。
みんなで家の外まで見送りに出て、それぞれが挨拶を交わす。迎えに来た家族全員が聞いてくれるタイミングは…いつだ…?(もちろん私だけ無口)
なんとなく全体的に会話が途切れて、じゃあ…と、車の扉を閉めようとするその間際、私は車に駆け寄った!!!
「え、Aちゃん!明日のOG会は来れるんだよね?私もBちゃんも行くんだけど!!!」
「え?ああ…どうかな…え、みゃーもBちゃんもいくの?」
「そうそう!もし行けそうだったら連絡して!待ってるから!!!」
暗闇の中、私以外の同期たちは後ろで必死で笑いを堪えていた。あまりにも大根役者な芝居だったが…とりあえず言った!家族たちに聞こえるように言った!
車が見えなくなるまで手を振って…見えなくなるとみんな一斉に大爆笑!
「よくやった!!!」
「その前までみゃーは緊張して全然しゃべんなかったよね〜。」
「いつ言うか、っていうかもう言わないのかと思ったよ!」
その後もみんなで時間の許す限り語らって、その後Aちゃんからの連絡は来ず、結局どうなっただろうねーなんて言いながら、会もお開きに。
Aちゃんと別れてから約3時間後。私が家の最寄り駅まで着いた頃、連絡が来た。
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まさかの行けるって!!!
ということで、私は日曜はゆっくりするはずだったのだが、結局AちゃんとBちゃんと一緒にOBOG会に行くことにした。
★日曜日/アウェイなOBOG会へ
正直、Aちゃんからそんなことを言われなければ、OBOG会なんて絶対参加しなかった。
卒業してから20年弱。同期以外のバレー部とは連絡など取っていないし、恐らく今日の会に来るのは卒業して数年の人か、5〜60歳近くの大ベテランが多いだろう。3〜40代って子育てが佳境で、一番己の予定のために動きにくいものだ。
案の定、参加メンバー表を見せてもらうと、私たちの代前後がごそっと不参加だった。(私たち3人はリストに入ってもいないのに参加した迷惑なヤツらだったが…)
Aちゃんとパスをして、その後みんなでスパイク練とサーブ練の時間があって…
いざ、現役対OGの試合である。
OBメンバーは15人くらいいたのだが、なんとなーくその場で出たい人が集まって、その場でポジションを決めて、コートに入る。
うわあ、久しぶりの6人制。ボールもちょっと違うし、ネット高!!!こりゃあ、不安しかない。
もうもう、私なんか…と渋っていたのだが、Aちゃんに後ろから押されて、2試合目に出ることに。
なんか…
それが…
超楽しかったのである。
よく知らん人たちなのに、同じボールを繋いで、うまく決まったりミスったり、助けたり助けられたりしながら試合をする。
指示の声を出す。トスを呼ぶ。点数が決まったらみんなでハイタッチ。
バレーって、スポーツって、ある意味共通言語なんだな。よく知らなくても同じ気持ちを共有できる。スポーツだけでなく、モノづくりとかもそうかもしれない。
現役の頃は、自分が迷惑かけるばかりだということにすっごく引け目を感じていて(初心者だったんで!)、よく知らない人とバレーをするのがすっごく苦痛だった。
それが、20年弱という時を経て、緊張して固くなるのもよくないし、できることしかできないし、勝つためだけにやってるわけじゃないしと、なんだか考え方も丸くなって、純粋にバレーが楽しめるようになっているような気がする。
改めて、思う。
あの時バレーを始めてよかったなと。
え!なんで体育会の部活に入らにゃいけないんだ!経験者に混じってバレーをイチから学ぶってしんど!
って思ってる大学入学時の私へ。
あなたが想像していなかった楽しい未来が20年後に待ってるから、とりあえず今は頑張って練習しとけ!笑
これが、昨日今日私が実感した「想像していなかった未來」の話でした。
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