#173 魅力的な中学校の先生たち
2022.10.16.
中学校に行く機会が夏前の「週1日:不登校対応教室スタッフ」から夏明けの「週3日:それプラス学年ヘルプ」へと増え、授業を見たり先生方と話したりすることも増えた。
何を隠そう自分も中高の保健体育の免許を持っていて、教育実習も行っている。でも、体育の先生って、体育の授業ばっかり!(当たり前だ!!!)
その上で「やっぱり色々教えられる小学校の方が自分に合っているな」と感じたのである。
自分の選ばなかった中学校で教えている・自分が楽しさを感じられない教科を担当している先生方に興味津々なのだ。
先日も社会科に先生の話に感動したことを書いた。
が、もちろんそれ以外にも面白い先生がいっぱいいて、ステキだな〜と思う機会が多いので、ちょっと紹介したいと思う。
★国語担当のS先生
国語ばかりを毎日教えているのか…本当にすごいな…という感情が最初に来てしまうのだが、中学校の男性教員って厳しい感じの方が多いように思っていた自分にとっては「紳士系」な印象のS先生。
一番の推しポイントは、このS先生が初の…
(後ろで授業見ている私に歩み寄るS先生)
「みゃー先生、50分ここにいらっしゃいますか?ワークシートどうぞ。教科書なくて申し訳ないですけど。」
見学者にもワークシートくれた先生!
見た目だけじゃなくて本当に紳士だった〜!!!
もらったからには頑張って一緒に考えた。行動描写から場面を読み取り、物語のあらすじをまとめるとな。やっぱり…楽しくはないけど…。
★英語担当のU先生
主に私はこの先生のクラスに入っているのだが、この動物園のような男子たちを手懐けているスーパーティーチャーである。またはズーキーパー!笑。若くて優秀。
海外旅行経験もたくさんあるようで、予想だが恐らくバックパッカー系で様々な国に行っていて、そのせいもあってか肝が据わっている印象である。
すごいのは、U先生の英語の授業、生徒たちがしゃべるしゃべる!!!
・隙を与えない流れ
・音読重視
・スピーチでみんな発表できる
放課後U先生に、どうして先生の授業ではあんなに大きな声で生徒が英語を話せるのか聞いてみた。
「日本人が英語で会話できない一番の理由って、文法でも発音でもなく、声が小さいからだそうなんです。もったいないじゃないですか、せっかく勉強しても声がまず相手に届かないとか。だから、子供たちにはまずその話をしてます。」
まず生徒の意識を変えるということか。だが、見ているとそれだけでなく、スピーチの際にも
・他学年や他クラスのよいスピーチ例を見せる
・聞く側の姿勢について徹底する(タブレット閉じさせるなども)
といった細かいところまで指導している。
小学校高学年でもこういう感じでやってる先生とそうでない先生がいて、1年で結構差がつくよなあ…と考えさせられた。
★美術担当のY先生
口数もそこまで多くなく、落ち着いた感じの方だなーとずっと思っていたY先生。美術の先生は教育系の大学以外に美大に行っていたケースもあるので、「Y先生は美大に行かれてたんですか?」と質問してみた。「私は教育系の大学で美術専攻だったんです。」というところから始まり、話は美術教員の仕事について…
「私…本当に子供たちの作品見るのが好きなんです。特に、美術が嫌いだったり苦手だったりする子の作品。そりゃ中学生なんで、上手な子は本当にすごい作品作るんですけど、上手な型にハマっているものが多くて。その点、苦手な子はすごいです。『嫌々、どうにかして作り上げた』っていう感じとか…上手な人は絶対しないような発想力とか…。そういうのが好きなんですよ。だから評価付けるときも、そういう作品には『5』とかじゃなくて『LOVE』って付けたくなりますね!」
何と素敵な表現。
私も見たい、評価で「LOVE」ってついてるやつ。
公立の中学校と小学校って、これまでの学校でも「小中一貫の日」とかのイベントや、卒業生の引継ぎくらいしか関わりがなく、同じ職種の割に少し縁遠い存在だったのだけれど、今の仕事をしていると小学校とは違うタイプのすごい先生たちがいっぱいで面白い。
授業では、高学年から中学校への繋がりが感じられるのも面白い。
もっと普段から自然に関わりがあっても良さそうなのにな、と感じる今日この頃であった。