#679 読書記録「あなたのゼイ肉、落とします」…私はどこから落とせばいいでしょう？
2024.11.28.
書きたい読書記録がいっぱいあるのだが、読書感想文って何よりも難しいと思っているので、溜まっていく一方である。特に…そこまでものすごく面白かった！と言えない本は書き進まない。（じゃあ、書かなくていいんじゃないかという感じだが、なんかせっかく読んだのにとも思う。）
でも、今回は書きたいやつ！
ちゃんと書こうとか思いすぎず、ライトに行こう！
読んだ本は題名にもある通り、
「あなたのゼイ肉、落とします」垣谷美雨
である。
こちら、Y先生がおすすめしてくれた本である。もうね、万年ダイエッターな私がこの題名に興味をそそられないわけがない。
本の概要はこちら↓
ダイエットは運動と食事制限だけではない。大庭小萬里はマスコミには一切登場しない謎の女性だが、彼女の個別指導を受ければ、誰もが痩せられるという。どうやら、身体だけでなく「心のゼイ肉」を落とすことも大事なようだ……。身も心も軽くなる、読んで痩せるダイエット小説。
痩せたいと思う4人の登場人物が、ダイエット本で有名な大庭小萬里のアドバイスを受けてそれぞれの新たな道を進み出すという話。登場人物は以下の通り。
ケース１ 園田乃梨子 49歳
59.8kg。様々なダイエットを試してみるも全然成功しない乃梨子に対してある生き方、その訓練を提案する。
ケース２ 錦小路小菊 18歳
超貧乏な元華族の錦小路家三姉妹の末っ子。155cm、80kg超えのパティシエになりたい大学１年生。
ケース３ 吉田知也 32歳
自動車事故で１週間の昏睡状態から覚めた商社マン。１年半程の記憶がない。178cm、87kg。なぜ自動車事故を起こしたのか…。
ケース４ 前田悠太 10歳
母親と２人暮らしの小学４年生。123cm、42kgと太っており、コロと呼ばれてクラスの友達からいじめられている。
個人的にはケース1が一番王道で自分に近い設定だったので共感しやすかった！もう、太っていてそれについて鬱々としている人のひねくれっぷりって…読んでいて心が荒みそう。
そして小萬里のアドバイスがすごいの。
「あなたにとって、最も大切なことは、ブスとして生きていく訓練をすることです。」
痛い。なんか私も痛い。刺さってる。
こんな感じで、小萬里はそれぞれの依頼者について見極め、ズバッと指示を出していく。それは、どうしたらその人が痩せるか、ではなく、どうしたらその人が幸せな道を歩めるか、を示しているんだと思う。
いやあ、私の心のゼイ肉を落とす術も教えていただきたい！
とにかくまず、周りに笑顔で接するところから始めようか。（多分それはいつもやってるから私へのアドバイスじゃない。）
読んでいて似ているなと思ったのは、「ひかりの魔女」だ。これは…読書記録で書いたことはなかったかな？母優子からオススメされて、何年も前に読んだものだ。お、こちらも双葉社か。
主人公の真崎ひかりというスーパーおばあちゃんが、今回の主人公の大庭小萬里というスーパーアドバイザーに似ているのである。
周りの人の良い歯車を回し始める存在として似ているのかもしれない！
ということで、ちょっと今、何やら壁にぶつかっている人や、心が荒んでいる人におすすめの一冊です。ぜひ読んでみてください♪
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