#225 漢字学習法
2022.12.7.
昨晩、母からこんなことを言われた。
「姪1ちゃん、漢字テストで30点台だったみたいなの…。どんな勉強法がいいのかとかあったら、今度お姉ちゃんに教えてあげて。」
学期末の50問テストだろうか…。だとしたら30点台はなかなかだ。
小学3年生の姪1、学級委員などもやっていたので、勉強もそこそこはできるのだろうと思っていた。話をしていてもしっかりしているし、知識も豊富だ。
もし、自分のクラスで予告して範囲も示して50問テストをやって、30点台だったら…
・勉強していない。
・勉強のやり方が分かっていない。
・本当に覚えられない。
のどれかではなかろうかと思ってしまう。
私自身は、漢字学習が好きだ。
地域の漢字検定は、必ず職員室で解いていたし。(間違えるけど。)
漢字学習の時間を取りすぎて教科書の単元の進みが遅くなるくらいだし。(お前のクラスはいつ見に行っても漢字しかしていないと管理職に言われたことがある…。いや、来るタイミングがいつも同じなだけでは…?)
いろいろなやり方があって興味深いし。
やればやるだけできるようになるので、子供たちが成長を感じやすいものだとも思う。
ということで、大なり小なり、私の知っている漢字学習法をご紹介しようと思う。
★土居先生の「漢字指導法」
これは…有名だと思うが、その波に乗って読んでみた。その指導法にどんな意味があり、どの時期はどのようにやるのかも詳細に書いてある。
ずっと気になってはいたが、実際に試したのは最後の1年間だけだった。(一番学級が安定していなかった年である。)
◇ドリル音読
…とても良かった!みんなスポンジのように読みを覚え、大体授業のはじめにやるのでルーティンとなってスタートが切りやすい。
◇漢字チェック
…覚えたら1人ドリル1ページずつ漢字チェックをするのだが、これが自分にどうしても合わず。。。このチェックの時間を作り出す余裕がなかった。
で、どうなったかというと、この漢字指導法、やるなら全部を一旦本どおりにやった方がいいところを、難しい部分を自己流に変えたために思うように子供に火がつけられず、全体的な盛り上がりには至らなかったー!
なんと、女子の平均点が男子の30点上になってしまうという、なんとも反省の多い最後の漢字指導となってしまった。
やるなら読み込んで、そのまんまやってみた方が効果がどうなのか分かり易いだろう。
★木下冨美子先生の漢字指導法
これは仮説の講座で習ったもの。
これ、やっているとすっごく楽しいのだが、すっごく時間がかかる。笑。
特に③では大喜利かの如く変な熟語も出てくるので、私はツッコミ役をし続けるしかなくなる。
★宿題で「けテぶれ」
これも有名?話題になった本である。
漢字の宿題を、漢字ノートにテンプレで同じように練習させるのではなく、「計画」→「テスト」→「分析」→「練習」というPDCAのような方法で学習させ、まだできていない箇所に気付かせてそこだけ重点的に練習するというもの。目指せ自立した学習者!
これも男子と女子で大きな差が出たように感じる。やってみたのは6年生だったが、女子はすぐにこの方法の意図を掴んだり、上手な子のやり方を参考にしてどんどん進化していくのに対して、男子は…やらないやらない!笑
中学生でこの勉強法使いこなせたら強いと思うけどな〜!男子〜!
★漢字ビンゴ
このあたりから飛び道具紹介。
小さいタイプのドリルにはよく「20個文が載っているページ」がある。
で、この1〜14の文の中から9つを選ばせ、3×3のマスの中に漢字を書かせる。(ひらがなで書いてあるページ見ながら)
で、私がくじを引いて9つ出し、ビンゴをする…ただそれだけである。笑
ビンゴやりたいからみんな漢字を書くし、
ビンゴも9/14が多分絶妙。
★部首かるた
その名の通り、部首でかるたをするというもの。
「くさかんむり」とか「さんずい」などの有名どころはすぐに取れるし、「うしへん」とか「はばへん」などは想像でできる部分も。「だいのまげあし」とか「しかばね」とか、なんだか悪者キャラみたいなものも出てくる。
読み札で部首名を読んだ後に、黒板に形を書くようにする。驚くべきは子供たちの覚えるスピード。まるでスポンジである。部首マニアが誕生すること間違いなし!
★漢字の宝島
漢字のぬりえである。プリント学習の息抜きに登場させることがある。が、やり方をきちんと説明しないと全部黒でぬってくる子が出てきたりする。ハマる子とハマらない子が分かれやすいツールかもしれない。
私は好き。
★ずらし読み
先ほども出てきた、ドリルの「文20個が出てくるページ」だが、これを音読するという方も多いだろう。その時に、ずらし読みをすると楽しい。
ずらし読みとは、主語と述語を一つずつずらして読んでいく…というだけである。写真のものだと、
「効果的に効く」
「薬が見る」
「統計資料をこえる」
「国境の境目」
「土地の分布」
「野生動物を買う」…
となる。てにをはをちょっと合うように変えて読む。そして意味不明な文章が爆誕するため、みんなで大爆笑して読み進めるのだ。
上の写真だと「友人が増加する」とか「あやまちの平均を出す」など。先生がまず読み、それを子供が復唱するようにすると、みんな嬉々として読む。
ということで、漢字は結構楽しめるものだと思っているので、姪1に紹介するのがとても楽しみなのであった。