ビジネスはブームである
現在は数えられないほどのたくさんのトレンドの集合体の組み合わせによってできている。
僕は、「今この瞬間」がそんな風に構築されていると思っている。
どういうことかというと、物事には二軸のトレンドがあって、全ての物事は物理の波のようにその二軸の中を行き来していて、その波の集合によって現在のベクトルが決まっているということである。
そう考えているが故に、僕の中で物事を見る時に大事なのは現在とトレンドと二軸の設定だと思っていて、僕は現在を見るときは常にそれぞれの物事(トレンド)のベクトルを意識するようにしている。
それを踏まえると、個人の行動をビジネス(営利)とアート(非営利)とす分けることができ、現在はビジネスがブームになりすぎている(現在地がビジネス側の最大点に近い)と思っていて、この揺り戻しがくるのではないかと感じている。
(僕が、銀行や商社といったバリバリのビジネス村にいないから、自分のいない方を「一時のブーム」といって正当化してしまうという流れになってしまっているが、その偏見が存在することを踏まえて、読んでいただきたい)
ビジネスブームを終わらせる2つの要因
僕がビジネスブームが到来していると考える理由は2つあって、そこには「生産性」と「環境の変化」が大きく起因しているように感じられる。
まず、生産性の方から考えてみると、今までは人間が地球の中で最も生産性(人間が定めてた指標において)が高かったが、様々な機械によってその前提が最近壊れつつある。
人間の生産性を高めるために使われていたテクノロジーは、それ自体でも生産性を生み出せるようになり、人間が介在する余地は極めて少なくなった分野は近年指数関数的に増えている。
そうなってくると、論理的に考えて1年かかって1人しか産めない人間よりも毎日何万と作ることができる機械によって必要な生産を代行してもらったほうがいいに決まっているという帰結が当然のように導かれる。
今までは、人間がやるしかなかったから、ビジネスによってお金を生み出すのは必要なことであったが、これからはその前提が崩れるので、人間がビジネスをやる必要性が薄くなっていくように感じている。
また、環境の変化から考えてみると、テクノロジーの発展によって一人当たりで考えた時の生産性が飛躍的に上昇したため、先進国では食えないという状況すらない環境になっているのも大きな要因になるように感じている。
日本の場合、最悪でも生活保護があるため、一定程度のレベルでなら普通に生活することができるし、今後このレベルはどんどんと上がっていくことが予想される。
食えないからビジネスをする必要があり、お金を作るためになくなくビジネスをしなければならない環境だったが、近年ではそんなこともなくなり、なくなくビジネスをしなければならない状況はほとんど脱しつつあるような気がしている。
今はまだ昔の価値観を引きずっているため、ビジネスはバリバリのブームのように感じられるが、この2つの点においてどんどんとビジネスの必要性は下がっていき、その反動でビジネスとは逆の方向へベクトルが転換する日が来ると思っている。
だから、個人的には今からビジネスの世界に飛び込むのは勿体ないと思っていて、お金にはならないアートの方面に飛び込んでいったほうが将来的には価値が高くなると感じている。
今はまだ何もしないと、生活保護で必要最低限の生活はできるものの、ある程度の水準で生きていけない社会なんだから、生きていれば勝手にビジネスをするだろう。だから、無理やりビジネスに従事する必要はなくて、主眼はアートの方に向いていたほうがいいと感じている。
ビジネスブームの反動は近いのではないか、22歳の若造の目には現在がそんな風に写っている。
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1997年の日本生まれ。